Quantcast
Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
Browsing all 3529 articles
Browse latest View live

Image may be NSFW.
Clik here to view.

『曽根中生自伝・人は名のみの罪の深さよ』

2年前に、約20年ぶりに公の場所に姿を現し、映画界からいなくなってからは、ヤクザになったとか、殺された等の噂を打ち消し、大分で養殖漁業をやっていたことを明らかにして、今年8月に急死した曽根の自伝である。 彼の映画は見ていて、それなりの面白かったが、当時の日活ロマンポルノでは、神代辰巳は別格として、西村昭五郎、小沼勝らの方が上だと思っていた。...

View Article


「神奈川県立図書館を横浜市役所跡に」を言う

一昨日、関内のさくらワークスで、神奈川県立図書館を考える会のシンポジウムが行われた。 座間市図書館の三村教美さん、海老名市図書館の谷一文子さんのお話があった後、討論になった。 お二人共、現在紅葉丘にある県立図書館の新規の場所について、県央部を挙げられたので、私は関内の横浜市役所跡を言っておく。 その理由は、以下のとおり。 1...

View Article


『十代の性典』

随分と沢山の映画を見てきたが、これほど羊頭狗肉の作品もないと思う。 いわゆる「性典映画」の始まりで、性的なシーンが続出するのかと思うとほとんどなく、簡単に言えば結婚までは処女を守りましょうという純潔教育映画なのである。 高校2年生の若尾文子と南田洋子が主人公にされているが、内容的には若尾が恋焦がれている「お姉さま」の沢村晶子が中心である。...

View Article

両チームとも投手が不足しているので

セ・リーグのCSシリーズのファイナル・ステージで、阪神がに連勝した。 やはり、ずっと試合をしている阪神の選手の方が当たっていて、巨人のバッターは振れていないことの結果の差が出ている。 今日は、多分メッセンジャーと杉内で、明日の阪神は能見だろう。 ここで終われば最高であるが。 明日の巨人は、小山で、次は宮国となるに違いなく、この辺はかなり落ちる投手である。...

View Article

『エリザベート』

宝塚の大ヒットミュージカルだが、初めて見て、「やはりミュージカルは音楽だ」と思った。 この音楽は非常に良く、同時に1970年代的な懐かしさも感じた。 パンフレットを見ると、二人の音楽家は、欧米でヒット・ソングの作成にあたっており、1970年代的な16ビートが快い。 話のどこまでが史実に基づいたものかは私には分からないが、多分かなり忠実なものだと思う。...

View Article


今日で終わらせないとまずい

ついに阪神が3連勝した。 今日、大竹が怪我で出てこなければ、能見でなんとか勝てるのではないかと期待している。 巨人は、やはり終盤に楽勝で緩んだのが元に戻らずで、このまま戻らないようにすることが重要である。 昨日の松田が結構押さえたように速球で勝負した方が良いように思えた

View Article

Image may be NSFW.
Clik here to view.

中川安奈、死去

女優の中川安奈が、死んだ、49歳。 やはり外国人の血が入っているせいか、大きなスケールを感じさせる女優だった。 私は、1995年に森下のTTPで行われた、デヴット・ルヴォー演出の『チェンジリング』での彼女を見て、雑誌『ミュージック・マガジン』で高く評価した。 ガンだそうで、若いと病状の進行も早いのか、まことに残念なことである。 これからさらに飛躍する可能性を持っていたと思うが、ご冥福をお祈りする。

View Article

『現認報告書』

1967年10月8日、佐藤栄作首相の南ベトナム訪問に反対するデモが羽田空港周辺で行われ、その中で京大生で中核派の山崎博昭が死んだ。 この時、私は家にいて、羽田には行かなかった。 その前夜に実は日比谷野外音楽堂で、佐藤首相の南ベトナム行きに反対する集会があった。 だが、そこで知らされたのは、法政大学での社青同解放派と中核派との対立がきわめて険悪で暴力的になり、「中核派ここに来ない」とのことで、...

View Article


阪神、日本シリーズに行く

ついに阪神が4連勝でファイナルステージに勝ち、日本シリーズに出ることになった。 勝因は、投手の攻め方にあったと思う。 巨人の重量打線を恐れずに内角を攻め続けたことが勝利の元だった。巨人はホームラン以外にほとんど得点がなかったのが、その結果である。 東京ドーム、イコール空中戦恐怖で、ホームランを非常に恐れるが、必ずしも正しくないことが証明された。 ホームランよりも怖いのは本当は連打であるのだから。...

View Article


勝者の寛容

パ・リーグのファイナル・シリーズ第6戦で、ソフトバンクが日本ハムを4-1で破り、日本シリーズへと進めることになった。さすがの戦力である。 そして、ゲーム終了後、松田選手の先導で秋山監督の胴上げが行われた。 今シーズンで監督を退任する秋山にとって、もし日本シリーズで勝てなければ胴上げの機会はなくなるからである。...

View Article

横浜のキャバレー・オリンピアは

一昨日、横須賀の版画家・杉山一夫さんのお宅に宗澤俊郎さんとパチンコのコレクションを見に行った。 それは、日本のみならず、世界中のパチンコの元になったゲーム機械を含む100台以上のもので、多分日本一のものだと思う。 その中で、杉山さんの本業である版画に、横浜のキャバレーオリンピアのビルが書かれたものがあった。...

View Article

『最後の切り札』

東中野で若松映画を観る予定だったが、時が間に合わないので、ラピュタに変える。 この映画は、以前見たと思っていたが、記憶違いで多分予告編だったのだろう。 昔は、名画座でも次週上映作品の予告編をやることがあり、事実冒頭の、宗教団体の関係者竜崎一郎を新聞記者を名乗る佐田啓二が写真を撮ろうとするところや、最後に佐田が墓を暴いて棺桶を覗くシーンなどは記憶にあるからだ。...

View Article

『金語楼の大番頭』

1939年、東宝映画で作られた柳家金語楼主演映画、舞台は芦ノ湖に面した元箱根の老舗旅館で、その大番頭の金語楼に起きる非喜劇。 筋はひどいし、役者も大したことはないが、彼と女中頭清川虹子とのやり取りが見もので、さすがに金語楼の喋りは上手い。 彼には、別れた妻と娘があり、毎晩その写真を見ながら酒を飲んで泣き、顔をクシャクシャにするという、彼のオハコ芸を見せる。...

View Article


木馬亭夏祭り

『ミュージック・マガジン11月号』の「ランダム・アクセス」で、「木馬亭夏祭り」について書きました。 劇団浅草21世紀と浪曲協会の合同公演の5回目だそうで、初の「浪曲ミュージカル」だった。 だが、今までのやったという「節劇」に比べて良いとは思えなかったので、そのように書きました。 本当はもう少し良いと期待していたのですが。

View Article

カレンダー少年

本屋に行くと、来年のカレンダーが出ている。 だが、私の知り合いに、カレンダー少年がいる。 彼に、「何年の何月、何日は何曜日」と聞くと「何曜日」と即座に答えてくれるのである。 今は、ネットで調べようとすればもちろんできるが、彼は小学校高学年の時にできるようになったのである。 なぜでいるようになったかは、以下のような経緯だった。...

View Article


Image may be NSFW.
Clik here to view.

柳家金語楼は

柳家金語楼は、今はほとんど忘れられた芸人だが、昭和初期からの大変な人気落語家で、レコードも多数出ている。 彼は非常に多彩な人で、ジャズバンドを持ったこともあり、発明狂でもあった。 映画も多数あり、戦前から昭和30年代まで東宝、新東宝で作っている。 劇団も持っていて、ここからは、童謡歌手の川田孝子もいたが、和泉雅子も同劇団出身である。...

View Article

『なぜ時代劇は滅びるのか』 春日太一 新潮新書

2011年7月、『水戸黄門』の終了が発表され、テレビの時代劇番組がなくなった。 2003年に『時代劇は死なず』を出し、時代劇の面白さ、製作するスタッフの素晴らしさを書いた著者による、時代劇死滅への「介錯」本である。 常日頃、自分勝手な批評をしている私にとって、この程度の批評は特に驚くものではないが、実際の映画界と無縁な私と異なり、多くの知人、友人を持つ著者には大変なことだと思う。...

View Article


若松映画2本

もう早いもので、若松孝二が死んで3年になり、東中野ポレポレで特集が行われた。 ビデオ化されていない初期の2本を見る。 『続日本暴行暗黒史・暴虐魔』と『日本暴行暗黒史・復讐鬼』 どちらも、大ヒットした傑作『日本暴行暗黒史・異常者の血』の続きとして作られたもので、ヒット作だと、「あああれのような映画か」と客が想像しやすかったのだろうと思う。...

View Article

『燃える秋』

私は正直に言えば、小林正樹という監督がそれほど良いとは思っていないのだが、これなど身過ぎ世過ぎの金儲け映画だとしても、本当にひどいし、品性が下劣なように思える。 日活ロマンポルノならともかく、東宝公開で、金持ち老人に性的に養育された若い女性が、その性的誘惑と若い男の直線的な愛の間で揺れ動くなど、バカらしいにも程がある。...

View Article

『離婚』

マキノ雅弘にこんな作品があるなんて知らなかった。 1952年、新東宝と東京プロの共同製作作品で佐分利信と木暮三千代の主演。 東京プロというのは俳優ブローカーと言われた星野和平が作ったもので、新東宝作品の他、日活の製作再開にも関係していた当時の有名人。 話は、雪山での事件と木暮の嫁ぎ先の女子高校とのことだが、この名が貞淑女学院だから笑える。...

View Article
Browsing all 3529 articles
Browse latest View live