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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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杉内は、やはりすごい

巨人の杉内が、阪神戦を完封し、2000三振も達成した。 史上最速でもあるそうで、大変なことである。 2000三振の最速のランキングが出ていたが、1位になった杉内の次は、2石井和久、3江夏、4川口、5工藤とすべて左投手である。 やはり左投手は有利なのだ。 杉内は、まだダイエーにいたころ、東京ドームの日本ハム戦に出たのを見たことがある。...

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『僕は天使じゃないよ』

あがた森魚が、脚本・監督・音楽もやった自主映画で、小規模に公開されたもので、初めて見た。 製作は芽瑠璃堂で、一時は渋谷、横浜等にいくつかレコード店を持っていたが、よほど儲かっていたのだろうか、今は1軒もないはずだが。 林静一のマンガが原作で、映画の冒頭にはアニメも少し出てくる。 駆け出しのアニメター・あがたの一郎と恋人の幸子の貧乏生活が一応の筋だが、ドラマがほとんどなく、見ていてかなりつらい。...

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サッカーは4位だが、音楽は世界一!

サッカーのワールドカップブラジル大会では、ドイツが優勝し、ブラジルは4位に終わった。 だが、ポピュラー音楽は、ブラジルは世界一だと思っている。 ちょうど3年前の7月に亡くなられた中村とうようさんは、 「キューバ音楽は世界一」と言っておられたが。 まあその辺は、とうようさんに十分に尊敬を表しつつ、明日本牧でトークイベントをすることにしたい。 お時間がある方は、ゴールデンカップにお出でください。

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トリフォーは、『狂った果実』のどこに感動したのか

昨日のトークイベントで言い忘れたことを帰りのバスの中で思い出した。 それは、よく石原慎太郎がえばっていう「ヌーベルバーグは俺の『狂った果実』をみて彼らの映画を始めた」というものである。 1950年代の末、パリで日活の『狂った果実』が上映され、それをフランソワ・トリフォーが見て驚き、自分の処女長編の『大人は判ってくれない』のヒントにしたのは本当で、彼はどこかで書いていたはずだ。...

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神奈川県議、逮捕

鶴見区から県議会議員で出ていた横山幸一議員が辞職し、逮捕された。 脱法ドラッグを使用していたというので、論外だが、彼も鶴見の横山一族の一人のようだ。 鶴見区の「横山一族」と言えば、政治家では有名な家で、彼の祖父横山哲夫氏は、長く県会議員を務め、議長にもなっている。 ヨコヤマ・ユーランドという「スーパー銭湯」も彼の所有のはずである。...

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『ジャズ・昭和史』 油井正一

高校生時代、『スイング・ジャーナル』などを読んでいて、一番好きだったのが、油井正一さんの批評だった。 理由は簡単で、言っておられることが、自分の言葉、自分の考えから出来ているように思えたからだ。 この本を読んで、その理由がよくわかった。 油井さんは、戦前の昭和初期の学生時代からジャズが好きで、レコード(もちろんSP盤)を買っていて、ほとんど情報のない時代だったので、手探りでジャズを聴いていた。...

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『ハーダー・ゼイ・カム』

言わずと知れたレゲエ映画の最初にして、その後レゲエ映画はほとんど作られていないので決定版。 地方から大都市に出てきた青年ジミー・クリフが、最貧困から、ヒット曲を当てるが、レコード業界は既存勢力に占められていて、仕方なく麻薬取引に手を出し、殺人を犯して警察に追われ射殺されるまで。...

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『ドクターTの5000本の手』

『ハーダー・ゼイ・カム』を見るまでに時間があったので、渋谷のヴェーラで「映画史上の名作11」に行く。 『ドクターTの5000本の手』なんてなんだと思うが、これがカラーのミュージカルで、前衛的な美術が凄くて非常に面白い。 男の子が、ピアノの練習をさせられていて、そこから悪魔の世界に入るわけで、『オズの魔法使い』だなと思う。...

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ドナルド・リチー作品集

2013年2月に亡くなったドナルド・リチー作品4本、「熱海ブルース」「Life」「のぞき物語」「五つの哲学的物語」 自主映画アングラ映画は、作者個人の思いに強く結びついているので、作品の意図、意味はよく分からないことが多い。 1962年の「熱海ブルース」は、その典型で、若い男女が、熱海に行き、風呂に入り、散歩し、どうやらセックスしたらしいことだけの話であり、どういう意味があるのかわからない。...

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ジェームス・ガーナー、死去

アメリカの俳優ジェームス・ガーナーが死んだ、86歳。 テレビの『マーベリック』や『ロックフォードの事件メモ』で人気のとあったが、やはり彼の本領は映画だったと思う。 中では、その後のOK牧場の決斗を描いた『墓石と決斗』が最高だった。 これは、ワイアット・アープ、ドグ・ホリデーらとクラントン一家の争いの経緯を忠実に描いたもので、アープがガーナーで、ホリデイは、ジェーソン・ロバーツ。...

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『伊福部昭百年紀 コンサートシリーズ2』

今年が伊福部昭西端100年、さらにはハリウッド製『ゴジラ』の公開もあり、伊福部昭の様々なイベントが行われているが、大コンサートと言うので中野まで行く。 なかのZEROホールというので、どこかと思うと、昔の中野公会堂だが、小ホールやプラネタリウムなどもある複合施設になっている。 ここでは、大隈講堂がロックアウト中は、ここで公演をやったほか、吉本隆明の講演を聴きに行ったこともある。...

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『天河伝説殺人事件』

1991年、バブルの絶頂期に作られた映画で、市川崑監督作品としては中の下程度だろうか。 15年ぶりの探偵ものということで、石坂浩二の金田一に代わり、榎木孝明の浅見光彦。 最初、映画化の時に市川崑は、角川春樹から 「原作を読まないでください」と言われたそうで、その程度の内容の薄い作品である。...

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『熱狂の仕掛け人』 湯川れい子(小学館)

音楽評論家の湯川れい子さんが、このような本を出していたとは知らなかった。 元は、雑誌『FMファン』に連載されていたものだそうだが、1950年代末から日本の音楽業界におられた方なので、他の類似の本には出ていない珍しい話が満載されている。 戦後のボクシング世界タイトルマッチ、フィリピンのダド・マリノと白井義男の試合の裏話から、ジャズ・ブームの中での地方興業のこと。...

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『サッチャー』

政治家などの著名人は、結構映画化されているが、ここではいきなり晩年のマーガレット・サッチャーが認知症で狂乱の日々をおくっていることが出てくるので少々驚く。 もっとも、これは欧米の偉人伝記ものでは普通のことのようで、テレビだがフランクリン・ルーズベルト大統領の一生を描いた『わが生涯の大統領』も、いきなりフランクリンが年若の愛人の家で死んだところから始まっていた。...

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「とうようズ・デイ 2014」

音楽評論家で、『ミュージック・マガジン』を創刊された中村とうようさんが亡くなられて3年になり、今年も「とうようズ・デイ」が行われた。 去年は、六本木の新世界だったが、今年は東京ミッドタウン内の武蔵野美術大学のブランチで、大変立派なところ。 元は、防衛庁があったところで、1969年10月21日には、社学同ブンド派が、丸太を抱いて突入しようとしたところでもある。...

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終わってみれば結局、白鳳

相撲が好きだというと大抵怪訝な顔をされるが、日本のスポーツの原点は、大相撲だと思う。 日本の野球が、やたらに投球に時間を取り、間をとって投げるのも、相撲の仕切りの感覚だと思う。 アメリカの大リーグの野球に、日本的な「間」は存在しない。 だが、相撲の仕切りの間に、相手と対峙しているのは実に面白く、観客の想像力を刺激する。...

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リリアン・ヘルマンについて

映画『噂の二人』は、リリアン・ヘルマンの戯曲『子狐たち』が原作である。 この戯曲は、アメリカ東部の寄宿生の市立学校で、それを作った二人の女性シャーリー・マックレーンとオードリー・ヘップバーンが、悪さを指摘された女の子が、 「あの二人は、本当は同性愛よ」と嘘をつく。 それが本当だとして、学内、父兄、さらに町中の噂になり、生徒たちは皆やめて学校は閉鎖になってしまう。...

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日本は画一的な文化の国ではないようだ

昨夜、黄金町のたけうま書房で、田口史人さんの「出張円盤レコード寄席」が行われた。 今回は、幼稚園、小学校等のレコード特集とのことだったので、もちろん校歌が嫌いな者としては、果たして面白いのかと不安だったが、非常に面白かった。 結論としては、田口さんも強調していたが、日本全国には様々な音楽教育をしていた人がいて、無数の雑多というべき音楽文化があったとのことなのだ。...

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『抜け目のない未亡人』

三谷幸喜は苦手で、昔から私には合わないと思っていたが、このイタリアの劇作家ゴルドーニ原作の劇でも同じだった。 設定は、ベニス映画祭が行われている会場近くのホテルで、元大女優で、大富豪の妻になり映画界を引退していた大竹しのぶが、夫の死を機会に映画に復帰する。...

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『超高速・参勤交代』

脚本審査の審査員全員がOKしたという城戸賞受賞脚本の映画化で、題名で損をしているが、意外にも真面目に作られていて、非常に面白かった。 福島の小藩が、やっと参勤交代から戻ってくると、悪老中の陣内孝則に「隠し金山の疑惑」を掛けられて、江戸への参勤を命じられる。...

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