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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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「とうようズ・デイ 2014」

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音楽評論家で、『ミュージック・マガジン』を創刊された中村とうようさんが亡くなられて3年になり、今年も「とうようズ・デイ」が行われた。
去年は、六本木の新世界だったが、今年は東京ミッドタウン内の武蔵野美術大学のブランチで、大変立派なところ。


元は、防衛庁があったところで、1969年10月21日には、社学同ブンド派が、丸太を抱いて突入しようとしたところでもある。
この時、私は早稲田に全国から来て集会を行った社青同解放派の連中に付いて、国会に行き、議事堂前で気勢を上げて終わるという一番つまらない行動に従った。
この日の最高は、新宿を主戦場とした中核派で、一般市民を巻き込んで新宿一帯を大混乱に陥れ、騒乱罪適用を引き起こすことになる。

さて、この日のイベントは、とうようさんが所有していた蓄音機ヴィクトローラで、コレクションのSP盤を聴くというものだった。
以前、とうようさんは、「状態の良いSP盤を高級蓄音機で掛ければ、LP、CDなどよりはるかに良い音がする」と言っていた。
萩原健太さんと田中勝則さんのトークで、約5,000枚あったというとうようさんのSPから20曲が掛けられた。
最初は、デューク・エリントンで『ブラック&タン・ファンタジー』、最後はピート・シーガーがリーダーのウィーバーズで、彼らの最初のヒット曲『グット・ナイト・アイリーン』
近年、萩原さんも、SP盤に凝っているそうで、以前からSPのウルトラ・コレクターである田中さんなので、SP賛美が続くが、本当にSPの音は素晴らしい。
特にボーカルが最高で、私のレベルでも英語の発音がほぼ完璧にわかる。
曲の多くは、とうようさんがCDで再編集したものがほとんどで、曲としては聴いていたものが大半だったが、実際にSPで聞くと迫力、リアリティが違うのには改めて驚く。

1940年代のビング・クロスビーの曲の間奏では、電気ギターのソロが聞こえたので、終了後田中さんに聞くと、
「多分、レス・ポールではないか」とのこと。
確かに、当時エレキ・ギターをやっていたのは、彼くらいしかいなかっただろう。
冒頭の開会の挨拶で、湯川れい子さんは、「5年間はやる」と言っていたので、是非5年間は続けてほしいと思う。


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