今年が伊福部昭西端100年、さらにはハリウッド製『ゴジラ』の公開もあり、伊福部昭の様々なイベントが行われているが、大コンサートと言うので中野まで行く。
なかのZEROホールというので、どこかと思うと、昔の中野公会堂だが、小ホールやプラネタリウムなどもある複合施設になっている。
ここでは、大隈講堂がロックアウト中は、ここで公演をやったほか、吉本隆明の講演を聴きに行ったこともある。
その前に、中野駅前の喫茶店で熱心に話していたのは蜷川幸雄と真山知子で、会場に行くと彼らも観衆の一人だった。
この日のコンサートは、谷口千吉監督、三船敏郎主演の『ジャコ万と鉄』から始まったが、その部厚い弦楽器の響きにまず感動した。
考えてみれば、この『ジャコ万と鉄』は、二度くらい見ているが、映画館で見たことはなく、「こんなに壮大な音楽だったのか」と思う。
続いて、『佐久間ダム』の交響曲も、どこも伊福部節のオンパレード。
『ドゴラ』組曲で前半は終了。
休憩後は『空の大怪獣ラドン』から始まる。
『ラドン』は、東宝の最初のカラーの空想科学映画で、1956年12月に姉と一緒に見ている。
姉は、ラドンには興味はないので、併映の江利チエミの『サザエさん』を見るつもりだったのだろう。あるいは、『ラドン』の夏木陽介だったのだろうかは不明。
阿蘇山の麓近くの炭鉱の鉱山で事故が起き、生き残りの若者が不思議な怪獣の存在を言うが、誰も信じない。
それが、怪獣族で、それをラドンの幼虫が食べて大きくなるのだが、この幼虫の声が「キル・キル・キル」という音で非常に不気味だった。
そして阿蘇山の火口からラドンが現れ、北九州地方を襲い、できたばかりの天草大橋も破壊される。
最後は、阿蘇山の噴火でラドンは死んでしまうという非常に神話的な作品だった。
『宇宙大戦争』、さらに平成ゴジラ・シリーズの『ゴジラ対メカゴジラ』まで、どれも伊福部節のオンパレードで、実に感動的で、すがすがしいコンサートだった。
なかのZEROホール
なかのZEROホールというので、どこかと思うと、昔の中野公会堂だが、小ホールやプラネタリウムなどもある複合施設になっている。
ここでは、大隈講堂がロックアウト中は、ここで公演をやったほか、吉本隆明の講演を聴きに行ったこともある。
その前に、中野駅前の喫茶店で熱心に話していたのは蜷川幸雄と真山知子で、会場に行くと彼らも観衆の一人だった。
この日のコンサートは、谷口千吉監督、三船敏郎主演の『ジャコ万と鉄』から始まったが、その部厚い弦楽器の響きにまず感動した。
考えてみれば、この『ジャコ万と鉄』は、二度くらい見ているが、映画館で見たことはなく、「こんなに壮大な音楽だったのか」と思う。
続いて、『佐久間ダム』の交響曲も、どこも伊福部節のオンパレード。
『ドゴラ』組曲で前半は終了。
休憩後は『空の大怪獣ラドン』から始まる。
『ラドン』は、東宝の最初のカラーの空想科学映画で、1956年12月に姉と一緒に見ている。
姉は、ラドンには興味はないので、併映の江利チエミの『サザエさん』を見るつもりだったのだろう。あるいは、『ラドン』の夏木陽介だったのだろうかは不明。
阿蘇山の麓近くの炭鉱の鉱山で事故が起き、生き残りの若者が不思議な怪獣の存在を言うが、誰も信じない。
それが、怪獣族で、それをラドンの幼虫が食べて大きくなるのだが、この幼虫の声が「キル・キル・キル」という音で非常に不気味だった。
そして阿蘇山の火口からラドンが現れ、北九州地方を襲い、できたばかりの天草大橋も破壊される。
最後は、阿蘇山の噴火でラドンは死んでしまうという非常に神話的な作品だった。
『宇宙大戦争』、さらに平成ゴジラ・シリーズの『ゴジラ対メカゴジラ』まで、どれも伊福部節のオンパレードで、実に感動的で、すがすがしいコンサートだった。
なかのZEROホール