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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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大本教が大弾圧された原因がわかった 「SP講談二〇世紀之大衆芸能 「宗教と芸能」」

隔月で高円寺の円盤で行われている、岡田則夫さんの「SP講談二〇世紀之大衆芸能」で、昨日は日本の「宗教と芸能」だった。                   「あまりないんですけれどね・・・」と言いっつ、声明から始まり、説教、説教節、デロレン祭文、尺八となると次第に宗教というよりも、芸能に近くなる。 こんなに出ていたのかと思うが、一番すごかったのは、大本教の出口王三郎のSPで、昭和7年ごろの盤。...

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完璧な間違いではないが 『薩チャン正ちゃん~戦後民主的独立プロ奮闘記』

新文芸座で、『薩チャン正ちゃん~戦後民主的独立プロ奮闘記』を見た。 完璧に間違いではないが、戦後の東宝ストライキの原因の説明は不十分だった。 ここでは、東宝が近代的な会社で、フリーで優秀な人材を入れたために、山本薩夫、今井正、宮島義勇、久保一雄らの共産党員も入れたために争議が起きたと説明されている。...

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柔道は面白くなった

リオ・オリンピックの序盤、柔道がメダル・ラッシュだが、見ていて試合が以前よりも非常に面白くなってきたと思う。 前回のロンドンのころからかなり良くなってきたが、昔欧州勢がよくやっていた、前半で適当にポイントを取り、その後は掛け逃げみたいな技で逃げて勝つといったやり方はなくなったようだ。 その代表は、2000年シドニー五輪での篠原信一の「世紀の誤審」だったが、今回はほとんど見られない。...

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世界最初の柔道映画は

世界最初の柔道映画は、言うまでもなく黒澤明の『姿三四郎』である。1942年の公開時に増村保造は5回見たとのことで、黒澤映画で最高との説もある。                         確かに面白い映画だが、最近は富田常雄の原作を読んだ人も少ないだろうが、原作は、かなり「とんでも小説」みたいな筋書で、非常に驚く。...

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ボキモン・ゴーとはなにか

ボキモン・ゴーとは、言うまでもなくアラビアでのポケモン・ゴーの言い方である。 私は、4月からアラビア語を習っている。 理由は、ISに入ろうというのではなく、アラブの音楽を少しでも理解したいからだ。 最初に私が、民俗音楽のLPを買ったのは、レバノンのフェイルーツで、『デイズ・オブ・ファクルーン・イデーン』で、1970年代で銀座の山野楽器だった。...

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テレビの本質

リオ・オリンピックの中継放送ばかりでテレビがつまらないとの声もあるようだ。 確かに中継の実況の声はうるさい感じがするときもある。 だが、スポーツ中継はテレビの本質である。                                                     テレビジョンとは、「遠くの映像」で、遠くでやっていることを見せるのは、テレビの本質なのである。...

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『武器なき戦い』

戦前に産児制限から労農党の代議士として活躍するが、右翼に刺殺された山本宣治を描く伝記的映画。                                                        面白いのが、脚本が左翼の山形雄策と共に、依田義賢であることだろう。依田は、溝口健二作品の脚本で有名だが、意外にも山本薩夫作品もあり、『荷車の歌』も依田脚本である。...

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『痴呆性老人の世界』

羽田澄子という監督は、なんとなく偉そうで、しかも映画『痴呆性老人の世界』は、岩波ホールでヒットというので、見ていなかったが、これは非常に面白かった。 1986年に公開された作品は、九州あたりの認知症の高齢者たちが入院している国立病院で、何人かの認知症高齢者の姿に迫る。 1980年代に私は、区役所の福祉課長をやっていたので、ここで描かれる高齢者の姿は、当時私が聞いていた症状と同じだった。...

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トム・ジョビン空港

リオ・オリンピックが盛況だが、このリオデジャネイロには、アントニオ・カルロス・ジョビン空港がある。 ジョン・エフ・ケネディやシャルル・ドゴール空港など、著名人の名を付けた空港があるが、音楽家の名が付いている空港は、世界にもまずないだろう。 いかにブラジルでポピュラー音楽の地位が高いかを象徴するものである。...

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ブラジルという国

ブラジルが、リオ・オリンピックで注目されているようだが、ブラジルは非常に興味深い国である。 以前、アメリカ大陸で商売をしていた方に話を聞いたことがあるが、ブラジルはアメリカと似ているというのだ。 それは、アメリカ、カリブ海などの新世界では、人種、民族によって業種が決められていることが多いが、アメリカとブラジルはそれが少ないというのだ。...

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オリンピック放送

リオ・オリンピックがテレビで同時中継されている。 私が記憶しているオリンピックの中継放送は、1956年のメルボルン・オリンピックの放送で、もちろんラジオで、朝早く起きて聴いた記憶がある。 1960年のローマ大会ではテレビ放送があったが、同時中継ではなく、フィルムによるもので2,3日遅れてのものだった。...

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万物は流転する

SAMPの年内解散が大騒ぎとなっているようだ。                                                  ファンの方にはもうしわけないが、この世に変わらないものはない。 生物が生まれてから人間に至るまで、生まれて死ななかったものはない。 秦の始皇帝から、ヒットラー、金日成に至るまで、独裁者が最後に研究させたことは、不老不死だが、成功した者はいない。...

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『日蓮と蒙古大襲来』

オリンピックは面白いのだが、テレビ局が押し付けるお涙頂戴のドラマが不快で、本当のドラマを見る。 映画は、1958年に大映が作った大作である。                         シネマスコープが始まった時、「大画面には偉大な人の物語が相応しい」とのことで、キリストを描いた『聖衣』が作られたように、永田雅一が信仰する日蓮宗の開祖日蓮の生涯を描くもの。...

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「ブラック・イズ・ビューティフル」

リオ五輪は、南米初の五輪だが、大西洋岸とカリブ海地域初めての五輪でもある。 そして、ここではっきりと示されているのは、「ブラック・イズ・ビューティフル」だろう。 もちろん、今言われたことではないが、かつてはスローガンだったものが、完全に現実になっている。 昨日のウサイン・ボルトの100メートルは本当にすごかった。...

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志村喬と笠智衆は同じ人?

先日、あるインターネットのサイトのコメントで 「志村喬と笠智衆は同じ人に見える」との趣旨が書かれていて驚愕した。                  いくらなんでもと思うが、本当にそう見える若者がいるようだ。 あまりにひどいとは思うが、AKB48やモモイロクローバーZのメンバーの、ほんとんど区別がつかないのと同じだろうと言われると、困るのだが。...

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女性選手、大活躍の意味は

リオネジャネイロ・オリンピックで、柔道に始まり、水泳、卓球、バドミントン、そしてレスリングと日本の女子選手の大活躍が続いている。 大変に素晴らしいのだが、同じ日本人で肉体的基礎条件は同じなのに、男子に比べて女子が大活躍というのは、なにか意味があるのではないか。...

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『ビニールの城』

1985年に浅草の常盤座で、初演を見て大変に感激し、すぐに「ミュージツクマガジン」の劇評に書いた。 もう、30年以上前かと思うと唖然とする。 客席の95%は、森田君のファンで、30年前には生まれつていなかった連中だろう。彼はそれなりによくやっているとは思うが、石橋蓮司には比べようもない。石橋では、台詞が全部詩だったのだから。...

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『剣難女難』

フィルムセンターで加藤泰特集、『剣難女難』は最初の長編劇映画で、京都にあった宝プロの製作、新東宝で公開された。                          「作家は、処女作にその総てが出ている」と俗に言われているが、加藤のこの作品もそうだった。 というのは、吉川英治原作の剣豪ものは、極めて伝奇小説性が強いもので、「ああ、加藤泰の本質はこういうものだったのだな」と思う。...

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『三尺佐吾平』

前から気になっていて見ていなかったので、『レコード・コレクターズ』を寄付しに行った帰りに見る。 因みに同誌は創刊号から全部横浜市中央図書館にあるが、すべて私が寄贈したもので、ぜひご利用いただきたい。...

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『阿片台地・地獄部隊突撃せよ』

1966年、『男の顔は履歴書』に続き、加藤泰が松竹で撮った2作目で、主演はやはり安藤昇。 昭和18年の北支というタイトルが出て、上官の佐々木孝丸に逆らった安藤が、前線の刑務所というか獄に入れられる。                     そこは中国人に売る阿片の材料のケシを栽培している台地で、その獄にはいろんなはぐれ者がいる。...

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