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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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陳情書は受理されず

先日、横浜市会議長あてに陳情書を出したのだが、今定例会は2月6日までに提出された分については委員会に付託し、審査するが、「あなたのは2月16日に付いたので付託審査できず、預かっておくこともできないので返送します」との連絡があった。...

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『歌う弥次喜多・京大阪の巻』

「歌う弥次喜多」と言えば、古川ロッパのロッパ劇団の大当たり狂言で、オリジナルの『歌う弥次喜多』が1936年に作られているが、これは翌1937に作られた作品。 原案は、勿論ロッパで、シナリオは菊田一夫、監督は久保為義で、京都のJOの製作。 弥次喜多は、藤尾純と森野鍛冶哉で、その他有馬是馬、林田十郎・芦乃家雁玉など、女優は神田千鶴子。 だが、まったく面白くない。...

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『侍』

1965年の岡本喜八監督作品で、岡本というと戦争アクションの『独立愚連隊』シリーズを揚げる人が多いが、私はこの『侍』や『大菩薩峠』のような時代劇が好きで、この『侍』を見るのは、多分5回目くらいだ。 話は、「人を斬るのが侍ならば・・・」の郡司次郎正の『侍ニッポン』の新納鶴千代で、桜田門で暗殺された井伊直弼を、実子の彼が殺したというもの。...

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『鉄の兄弟』

1939年の東宝映画作品で、監督は渡辺邦男、原作は中野実なので、新派の劇なのかもしれない。 下町の鉄工所のある町のアパートが舞台で、主人公高田稔と弟の伊東薫は、共に鉄工場で働いているが、素朴で無学な兄と違い弟は優秀で夜学に通っている。伊東はまじめに貯金していて50円になったと喜んでいる。...

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渡辺邦男について

映画監督の渡辺邦男は、非常に面白い方で、なべおさみが「シャボン玉ホリディー」でやっていたキントト映画の監督役は、渡辺のことである。 彼は編集の名人でもあり、編集機のビオラなど使わずにネガを目で見て編集ができたそうだ。 監督の石井輝男は、新東宝で渡辺の作品『エノケンのホームラン王』で彼の助監督についたそうだ。 その休憩中につい 「先生はなんでこんなくだらない映画を撮るのですか」と聞いてしまった。...

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こんな総理大臣がいただろうか 安倍晋三

内閣総理大臣の安倍晋三が、民主党の玉木議員の質問中にヤジを飛ばしたことが問題になっているが、これは本当にひどい。 こんなに程度の低い内閣総理大臣がいただろうか。 「日教組は、日教組は」と言い、日教組系の教育会館から議員が献金を受けていることを指摘して、西川農水大臣の政治資金規正法の質問をかわしたいようだが、全くのお門違いである。...

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『嵐を突っ切るジェット機』

1961年の日活映画で主演は小林旭。日活には航空映画の流れがあり、石原裕次郎には傑作の『紅の翼』があるが、これはそれには遙かに及ばない。 その理由は、小林旭と監督の蔵原惟繕との相性の問題もあろうが、飛ぶ航空機がジェット機であることも理由の一つだと思う。 プロペラ機には、SLに似た人間くさいドラマが似合うが、ジェット機にはドラマが生まれにくいようだ。...

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「マツケン」と言えば

昨日見た『嵐を突っ切るジェット機』の原作は松浦健郎で、脚本が星川清司だった。 原作松浦健郎と見て、嫌な予感がした。 昔、日活の映画を見に行くと、松浦健郎原作、共作の脚本の映画があり、見ると大体ひどかったものだからだ。 松浦健郎は、満州で映画監督をしたこともあるそうだが、戦後日本に帰国後は脚本に専念し、塾を開き、多くの門下生を抱えていた。...

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「政治主導」の誤り   安倍首相の問題発言

先週の国会で、安倍首相が「日教組は、日教祖はどうなの」と叫んだヤジは、デマ情報を信じたものであることが分かり、自ら陳謝することになった。 これも大きな問題だが、1月に安倍首相がエジプトでやった演説の「人道支援」というのも、あらかじめ外務省が用意した演説原稿とは異なるものだったとのことだ。 日教組への国の補助金などはないことは、後ろに並んでいる官僚に聞けばすぐにわかることである。...

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やはり、セットだった

一昨日ラピュタで見た『嵐を突っ切るジェット機』の葉山良二がやっている飛行機会社のビルは、映画用に作ったものではないかと書いた。 美術の木村威夫さんの本『映画美術』を調べると、やはり東雲飛行場に建てたと書いてあった。 さらに、前からもしかしたら、と思っていたのだが、鈴木清順の映画『けんかえれじい』の高橋英樹が入学して、軍事教連などをさせられるコンクリート造りの古い校舎は、やはり都立小山台だった。...

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『原節子、号泣す』 末延芳晴 集英社新書

小津安二郎映画に出た原節子の作品の内、俗に「紀子三部作」と言われる『晩春』『麦秋』『東京物語』のそれぞれのクライマックスで、原節子が号泣していることからアプローチしたユニークな小津映画論である。 他の小津安二郎産業本に比べて、かなり独自の視点で、『晩春』での最後の京都旅行の夜の意味、原節子と笠智衆の「近親相姦的」意味を否定している。...

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新資料は 2・26事件産業

今日から79年前の1936年2月26日は、陸軍の一部の青年将校が反乱を起こした2・26事件の日である。 秦郁彦先生によれば、日本には「2・26事件産業」があり、毎年この時期になると、新資料が発見されるとのことだった。 だが、今年は出なかったようだ。 もう70年以上前の事件となれば、未発見資料も出尽くしたのだろう。...

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『ロッパの水戸黄門』とテレビドラマの黎明

早稲田大学26号館で、「『ロッパの水戸黄門』とテレビドラマの黎明」が行われた。 26号館なんてどこだと思うと、かつて第二学生会館があった場所である。これは新学生会館として、堤義明が寄付してできたものだが、誰も入らない内に大学紛争になり、過激派によって占拠され、1970年の封鎖解除の時には機動隊との間で大攻防戦が行われて廃墟になってしまったところである。 もう、60年前のことだから関係ないのだろう。...

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英連邦墓地

今、日本に来ている英国のウィリアム王子が、保土ヶ谷の英連邦墓地を訪れて墓参したそうだ。 保土ヶ谷区と南区の境界の場所にあり、平和台の近くである。 私は、どういう理由だったか忘れたが、横浜市を代表して墓地に墓参したことがある。 多分、担当課長だったU氏が何か理由があって行けず、代わりに日曜日に行った記憶がある。...

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諸悪の根源は日教組?

横浜市会のある先生の話で、一応は非自民党なのだが、日教組が大嫌いな方がいる。 常任委員会も必ず教育関係の委員会に入られ、必ず質問される。 だが、どのような問題を取り上げても、いつの間にか、必ず「日教組が悪い」という結論になってしまうのであるには、思わず笑ってしまった。 「諸悪の根源日教組」というが、いったい今やどれだけの組織率があるのだろうか。 多分、30%も行っていないに違いない。...

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『虎の尾を踏む男たち』の製作時期について

中村秀之立大教授の著書『敗者の身ぶり』の中に、黒澤明の『虎の尾を踏む男たち』の製作時期が、彼の自伝『蝦蟇の油』の書くように、1945年8月15日以前から作られたのではなく、8月15日以後に着手されたことが実証されている。 確かに、あの作品の楽天性、明るさには私は以前から不思議で、戦時下でこのような作品をよくも作ったなと思っていた。...

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『荒姫様』は『わが青春に悔いなし』の後半のヒントに思えてきた

黒澤明の幻の作品『荒姫様』は、山本周五郎の小説『笄堀』を基にした作品として構想された。 そして、この『笄堀』を読むと、それは豊臣秀吉軍による小田原の北條氏攻めの際の、忍城の攻防戦を舞台にしており、和田竜のベストセラー小説『のぼうの城』と同じ題材である。 その中では、300人の城方に対して3万人の石田三成軍が包囲してくる。 すでに城主は小田原に行っていて、城は奥方の真名女が守っている。...

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『夢は夜ひらく』

『夢は夜ひらく』は、昨年亡くなった藤圭子のでも有名だが、この園まりの曲もかなりヒットした。 1967年1月の日活映画である。 昼は神奈川県立図書館で働き、夜はクラブで歌う歌手の園まりの話。 冒頭に今問題になっている神奈川県立図書館にスポーツカーで山本陽子が乗りつけてくる。 園まりの兄の渡哲也を捜してで、彼は新山下のヨットの造船所、岡本造船でヨットの設計のアルバイトをしているらしい学生。...

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『風の中の牝鶏』

1948年、小津安二郎監督の松竹映画で、舞台は東京の下町でガスタンクが見える場所。 田中絹代は、小さな子を抱えた妻で、夫の佐野周二は、まだ戦地から復員していなくて、洋服の仕立をやって生計を立てているが、極貧の生活。 昔のカフェの仲間の村田知英子に着物を買ってもらうと、「これで全財産がなくなった」と言う具合。...

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素人には手を出さなかったものだが

川崎の少年の事件を見ていると、かつて暴力的な連中はいくらでもいたが、それは彼ら内部のことで、普通の人間、素人さんには手を出さない不文律があった。 それがなくなったのは、やはり暴対法によって暴力団が町から一掃されたことが大きな原因だと思う。 私が生まれ育ったのは、川崎の対岸の大田区池上で、非常にガラの悪いところだった。...

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