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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『赤とんぼ』は一日にしてならず 『幽韻』 山田耕筰 1920年から1920年

山田耕筰をすごいと思ったのは、新国立劇場で行われた『黒船』のときだった。 昭和16年の太平洋戦争直前に上演された本格オペラで、幕末の開国から明治維新までの日本を描くもの。 日本のクラシック音楽史で言えば、日本で最初の本格的創作オペラだったそうだ。...

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『恋の画集』

ヴェーラの野村芳太郎特集、あまり期待しないで行くが、非常に面白いので、『男なら振りむくな』を含め2回見てしまった。 軽井沢の山荘に、道に迷ったオートバイ・ライダーの橋幸夫と田村正和がやってくる。 そこには加賀まりこが犬と一人で住んでいる。 お金は、大富豪の祖母南美江が送金してくるのだという。...

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横浜大空襲

昨日の5月29日は、69年前の昭和20年に横浜が空襲された日である。 朝の9時からB29等で空襲されたというのだからひどい。ほとんど日本軍の防衛体制は消滅していたということだろう。 この日の空襲の目標は、東京大空襲と同様に日本の庶民の住む住宅地で、戦意の喪失を目的とするものだった。 東神奈川駅、平沼橋、横浜市役所、日枝神社、大鳥国民学校を囲む一帯で、徴密な住宅地だった。...

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『女の一生』

引き続き野村芳太郎特集、1966年の『女の一生』 森本薫の戯曲ではなく、フランスのモーパッサンの小説を基にしたもので、野村の他、山田洋次、森崎東との共同脚本。 戦後の昭和21年から始まり、結核で療養所に3年間いた岩下志麻が、信州のお屋敷に戻ってくる。 元は大地主だったらしく、当主の宇野重吉と長岡輝子夫妻は、信州ではなく、東京麻布に住んでいる。 言ってみれば不在地主である。...

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『アクト・オブ・キリング』

多くの方がご存じだろうが、この映画は、1965年にインドネシアで起きた「9・30事件」を描いたものである。 9・30事件とは、インドネシアで左派急進派若手軍人によりクーデターが計画され、それを阻止するために軍中央によりカウンター・クーデターが起こされ、それによってスカルノ大統領の失脚とスハルト政権の成立になったものである。 その間に、約100万人の共産党員と同調者が殺されたと言われる事件である。...

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上には上がある 江夏は、延長戦でサヨナラホームランで勝った

昨日のオリックスと巨人戦で、オリックスの投手金子千尋が、9回投げてノーヒットだったが、9回裏の攻撃に代打を出されて退き、そこではサヨナラにならなかったので記録にはならなかった。 だが、1973年に阪神の江夏は、中日相手に9回までノーヒットだったが、阪神も打てず延長戦になってしまった。 そして11回の裏、江夏は、ホームランを打ち、サヨナラ勝ちになった。 江夏と捕手以外は要らないような試合だった。...

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『アルトー24時++再び』

東京芸術劇場のホールに入ると、まずロビーでは、裸で白塗りの男女が床をはい、ピアノが1960年代の前衛風のアドリブ演奏をやっている。 この程度のできかと思うと、最後までその通りだった。 第一に、一応劇が終わった後に対談があり、アントナン・アルトーの翻訳がある土田知則と鈴木創士の対談があったが、もともとこの対談抜きで劇が成立していないのだから、ひどいというしかないだろう。...

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昨日は横浜開港記念日だった

昨日は、朝からどこでも子供が沢山いて、何だろうかと思うと横浜開港記念日だった。 臨港パークでは、開港祭イベントも行われたはずだ。 この6月2日は、横浜市内の小中校は休みで、横浜市役所職員にも、「開港記念職免」と言うのが与えられていて、1週間以内のどこかの日でとれば良かった。 職免と言うのは、職務専念義務免除と言い、本来公務員は職務に専念しなければならず、それを一時的に免除するのが職免だった。...

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ばかばかしい映画2本

年のせいで、朝早く目が覚めてしまう。 以前は、近所を散歩したが、暑いのでたまっている録画の映画を見た。 『恋人たちの時刻』と『死にゆく妻との旅』 見てすぐに消去した。 『恋人たちの時刻』は、荒井晴彦・沢井信一郎コンビが角川から金もうけで作った作品としか思えないのは残念。 筋はすぐにわかってしまうが、主人公を当初は渡辺典子を予定したというのは本当だろうか、どう考えても無理なのに。...

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今村プロだった

先日に行った、濱田高志さんの「作曲家・宇野誠一郎の世界」の最後に、封印作品の『ムーミン』が上映された。 製作は、瑞鷹プロだが、アニメの仕上げは、今村プロダクションだった。 言うまでもなく、今村昌平のプロダクションだが、彼に仕事がない時、奥さんはアニメの仕上げを受託し、近所の主婦の内職仕事にしてプロダクションの家計を支えた。 彼女は、もともと松竹大船の編集部にいたので、そうした作業はお手の物だった。...

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『赤線基地』

1953年の東宝映画、監督は谷口千吉で、脚本は谷口と怪獣映画の脚本も多い木村武。 10年ぶりに、故郷の村に復員兵の三国連太郎が戻ってくる。 村は、富士さんの麓で、米軍の基地になっていて、町には兵士の慰安施設ができ、多くの女が働いているが、彼女たちをガールさんと呼んでいる。 要は、パンパンやオンリーのことだが、米軍基地に依存している村では、間接的に表現しているのであろう。...

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ザンビアってどこにあったっけ

日本がアフリカのザンビアと試合をしている。 仮想コート・ジボアールだろうが、ザンビアは中央アフリカの内陸国で、ジンバブエの北にある。 西アフリカのアイボリー・コースト、かつては象牙海岸と呼ばれていて、コート・ジボアールとは、かなり違うように思う。 非常に大雑把に言えば、コート・ジボアールは、熱帯雨林、ジャングルの国だが、ザンビアは内陸国なので、サバンナに違いない。...

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高校のクラス会に行く

昨日は、高校のクラス会で、武蔵小山まで行く。 2年、3年の時のクラスで、A組だった。 男女合わせて20人来た。 もともと53人のクラスで、死んだのは男2人だけである。 そのうちの1人は、創価学会副会長だった西口浩君である。 彼がガンで亡くなった時、週刊新潮は「これぞ仏罰だ!」と言ったそうだが、ひどいね。 彼は高校時代から学会で活動していて、私がバカにすると、...

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『銀座の女』

1955年の日活作品で、銀座の芸者置屋の女将轟夕起子の話、監督は吉村公三郎で、脚本は新藤兼人と高橋二三。 感じとしては成瀬三喜男の名作『流れる』をもっと通俗的、喜劇的にしたのを想像してもらえればよい。 轟には、旦那の国会議員の清水将夫がいるが、外遊から帰国した後、彼から「子供たちが大きくなったので」と手を切られる。...

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『波』

1952年の松竹映画、原作は山本有三で、脚本・監督は中村登、主演は佐分利信と淡島千影。 篠田正浩によれば、この時期の松竹のイデオローグは山本有三だったという。 確かに松竹の城戸四郎はフェビアンニストで、山本は参議院にかつてあった緑風会だったのだから、思想的には一致していただろう。...

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林隆三の代表作は『妹』である

林隆三の代表作は映画『妹』である! 林隆三が死に、テレビでも報道しているが、どこも映画『妹』のことが出てこない。 バカじゃなかろうか、と思う。 1973年に当時絶好調だった日活がポルノではなく、一般用として公開した藤田敏八監督で、秋吉久美子との共演作品である。 脚本が早稲田に住んでいた内田栄一で、早稲田や鎌倉、原宿、王子等が出てくる。...

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白石剛達氏、死去

今朝の新聞に元テレビ東京専務の白石剛達氏の死去の訃報が出ていた。 私が大学1年の時、東京12チャンネル(現テレビ東京)の運動部でアルバイトをしていた時、白石さんは課長だった。 課長にはもう一人中村さんという方がいて、この人はアマチュア・スポーツで、白石さんはプロ・スポーツ担当だった。...

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新しい歌舞伎座に行く

関西で働いている次女に休みが取れ帰郷してきたので、希望で歌舞伎を見に行く。 2年前の正月にも新橋演舞場で新春公演が非常に面白かったとのこと。 地下鉄で行くが、東銀座駅からそのまま歌舞伎座タワービルの地下に入れるようになったのは大変良い。 100年以上の松竹の歴史の中で、これは最大の功績だと思う。...

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プリーティ・セート

戸塚区に新しくできた区役所の中のホール・さくらプラザでムンバイの歌手のコンサートがあるというので行く。 インドやアフリカとの草の根交流をやっている金子延康さんたちのグループのご努力によるもので、なんとタダ。 ステージに現れた、サリーをまとったプリーティ・セートは、かなり大柄で、よく言えばジャネット・八田のような、悪く言えば武蔵丸のような体の美貌の女性。...

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『かくて夢あり』

1954年6月、『国定忠治』と共に、制作再開した日活の第一作の現代劇である。 大林清原作のNHKのラジオ番組の映画化であり、明らかに当時大ヒットしていた『君の名は』の線を目指していたものだと思う。 法学部の学生で弁護士にもなる小林桂樹は、ジャズピアニストで、銀座のバーで弾いている。 兄伊豆肇の結婚式が行われるというので、実家に帰郷する。...

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