Quantcast
Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
Browsing all 3529 articles
Browse latest View live

コニカラー短編集

横浜から地下鉄で宝町につき、フィルムセンターの上映を待つまで時間を潰していると、街宣車が騒音を撒き散らしている。 「今日は憲法記念日なので、彼らにとっては、自主憲法を制定すべき記念日なのか」 フィルムセンターは、コニカラーの短編集。この日上映されたのは、1950年以降の公開作品だが、私の推測では、多分戦前からカラー映画の研究は行われていたと思う。...

View Article


荒砂ゆきだった

本日のコニカラーは、俳優座の劇『森は生きている』 ソ連の民話の劇化で、俳優座で児童劇として上演されてヒットしたもので、それの映画化というよりも、舞台のものをそのまま映像にしたという感じで、映画的な照明もなく、俳優のメークが舞台のものなので、顔が誰だかよくわからなかった。 話は、わがままな女王(宮崎恭子)が、12月31日に、春の花のマツユキ草を持って来いと部下に命じると、国中にその命が行き渡る。...

View Article


天気予報よりも、ランドマークタワー

午後、関内まで行く。 天気予報では雨だったので、傘を持っていく。 ただ、家からランドマークタワーがはっきりと見えたので、多分雨はないだろうと思っていたのだが。 昔、品川に住んでいて、そこからも東京タワーが見えて、予報が雨でもタワーがよく見える日は、雨にはならなかったものだ。 今日も、夕方少し降っただけで、雨にはならなかったようだ。 かなり高い建物は、天気の目印になるものである。

View Article

Image may be NSFW.
Clik here to view.

『花の中の娘たち』

1953年に東宝初の国産カラー映画としてフジフィルムを使って作られた作品で、監督は山本嘉次郎。 上映前にアナウンスがあったとおりに、冒頭にスタッフ、キャストのタイトルがなく、ラストのエンドマークもない。 東京に隣接した川崎の農村の話で、小田急沿線なので、後のテレビの『岸辺のアルバム』のあたりになる。...

View Article

こんな良い映画とは知らなかった 『残菊物語』

『残菊物語』と言えば、戦前の溝口健二監督、花柳章太郎主演のものが有名だが、これは1956年に大映で、カラー作品として作られたもの。 勿論、筋は同じだが、主演の長谷川一夫の相手役のお徳が淡島千影と、長谷川と対等に演じられるスターなので、徳の悲哀がよく出ていて、感動した。 溝口版のお徳は、森赫子と言う新派の地味な女優で、やや花柳の一人舞台の感があり、その辺の感じはかなり違う。...

View Article


Image may be NSFW.
Clik here to view.

『人生劇場・飛車角』

1963年に、東映東京で作られた作品で、監督沢島忠、主演は鶴田浩二、佐久間良子、高倉健で、後に1960年代を席巻した東映やくざ映画の嚆矢となったもの。...

View Article

Image may be NSFW.
Clik here to view.

1963年が最高だった 『泥だらけの純情』

必要があってビデオで、日活の『泥だらけの純情』を見る。 中学3年で見て以来、何度目だろうか。 何度見ても面白く、主役の吉永小百合と浜田光夫が上手いが、周りの脇役も民芸の連中で、滝沢修、細川千賀子、鈴木瑞穂ら非常に渋く、浜田の兄貴分の小池朝雄も良い。 それに馬場当のシナリオが良くて、名台詞だらけである。 「やくざってやめられません?」は流行したくらいである。...

View Article

Image may be NSFW.
Clik here to view.

『まごころ』

久しぶりの神保町シアター、「美少女特集」で?ちゃんは見たことがなかったので行くと、ほぼ満員状態。 連休明けのためだろうか。 原作は石坂洋次郎で、地方都市の少女同士、悦ちゃんと加藤照子の話。 悦ちゃんの母親は入江たか子で、父親は不在で裕福ではないようだ。 それに対して加藤の父は実業家の高田稔で、母親は村瀬幸子で、その地域の愛国婦人会の会長をしているが、少々きついぎすぎすした女性になっている。...

View Article


down beat イベントに行く

知り合いの廿楽さんがやっている詩誌「down beat」の「近代詩ってどうよ・・・朔太郎、中也、道造ってどうよ」というイベントに行く。 場所は、黄金町のたけうま書房。 要は、かつて皆さんが読み、愛唱したであろう萩原朔太郎、中原中也、立原道造について、いろいろ話そうというイベント。...

View Article


映画と俳句

昨日のイベントで、海外にいた人から「日本の詩と言えば俳句と思われている」との話があった。 俳句と映画は、非常に関係が深く、日本映画の父と言うべき伊藤大輔が、映画のショットとそのつなぎは、俳句と同様のものがあると言っていたと思う。 小津安二郎は、俳句の大家で、助監督やスタッフも彼にならって俳号を持っていたはずだ。 日本の映画が、比較的早く世界的水準になったのも、俳句の影響があったのかもしれないと思った。

View Article

Image may be NSFW.
Clik here to view.

あっと驚く、ハッピーエンド 

フィルムセンターで、大映版の『滝の白糸』を見る。 溝口健二の名作ではなく、1956年の島耕二監督、若尾文子、菅原謙二主演のカラー作品である。 最後、水芸人の白糸の送金によって長年勉強して無事高文試験に合格し、検事として金沢に赴任した菅原によって、殺人を自白した白糸に、村越欣哉は、殺人罪により「懲役8年」を求刑する。 だが、判決は無罪、晴れて二人は、幸福そうに刑務所から出て去ってゆく。...

View Article

Image may be NSFW.
Clik here to view.

『白鷺』

またしても泉鏡花原作の明治時代の話。 柳橋の料亭の娘入江たか子は、日本画家高田稔に白鷺と言われる美女だったが、高田は死に、その高弟黒川弥太郎と入江は、恋仲だが、時代の変化の中で次第に悲劇へと行く。 柳橋も、明治になって新興の新橋などに次第に取って代わられ、衰退したことを踏まえているのだろう。...

View Article

Image may be NSFW.
Clik here to view.

『女の手配士・池袋の夜』

1969年、日活で作られた青江三奈のヒット曲だが、製作の児井英生の本によればレコードが発売される前に彼が企画し、ほぼ公開と同時にヒットされたとのこと。 監督は武田一成で、彼は『ジャックの刺青』などのニューアクション作品もあるが、ポルノ以後も日活にいて『女の四畳半シリーズ』はかなり面白いものだった。...

View Article


Image may be NSFW.
Clik here to view.

『夕日と拳銃』

この映画は、実は約30年前に、このフィルムセンターの東映特集で見ているのだが、その時はあまり意味が良く分からなかった。 今回見て、脚本の沢村勉や監督の佐伯清らの心情が多少は理解できるようになった。  原作は、壇一雄の小説で、実在の人物で、満州の馬賊で有名だった伊達順之助をほぼ忠実にモデルにしているらしい。...

View Article

Image may be NSFW.
Clik here to view.

『ザ・ロング・グッド・バイ』

NHKテレビの『ザ・ロング・グツド・バイ』が終わった。 最近のテレビドラマでは、大変きちんと作られていたものだったと思う。 レイモンド・チャンドラーの原作は2回読んだが、筋は分かりにくい。 そもそもチャンドラーは、読んでも分かりにくいように書いたのだそうだから仕方がない。 この劇で良かったのは、主人公の浅野忠信と小雪である。...

View Article


Image may be NSFW.
Clik here to view.

『裸足の青春』

1956年、東宝で作られた宝田明、青山京子主演の青春映画、と言うよりも、明らかに2年前に製作されて話題になった、三島由紀夫原作の『潮騒』の二匹目のドジョウを狙ったような作品。 やはり、都会ではなく、辺境の地、長崎の五島列島の小島の話で、珍しいのはそこがキリシタンの伝統があり、村の半分がキリスト教で、残りの半分が仏教徒の農民の構成。...

View Article

Image may be NSFW.
Clik here to view.

『愛情』

東北の温泉地に画家の清水将夫が来て、そこでかっての美少女の坪内美詠子に会い、20年前に清水の甥で学生だった長門裕之のことを思い出す。 そして、彼女から、長門が自殺した本当の理由を聞く。 これが非常に理解しにくい話なのである。 その鄙びた温泉に、女学校四年の美少女浅丘ルリ子は、姉の山根寿子と娘の仁木てるみと来ていて、高校(旧制高校の一高とのこと)受験の勉強に来ている長門と知り合う。...

View Article


Image may be NSFW.
Clik here to view.

「日本コロンビア」がなくなった

なくなったと言って、会社がなくなったわけではない。 「日本コロンビア」の大きな看板がなくなったのである。 川崎駅のすぐそば、多摩川に隣接してコロンビアのレコードの工場は明治時代からあり、戦時中も空襲に会わず、戦後もずっとあった。 戦時中に米軍の空襲で焼失した日本ビクターのレコードを、この工場でプレスしたということもあったようだ。...

View Article

Image may be NSFW.
Clik here to view.

お茶の水は明治大学タウンになっていた

浜田高志さんの「宇野誠一郎」講座に行った後、駿河台を降りて地下鉄で帰るが、このお茶の水一帯が、明治大学のエリアになっていることに驚いた。 学生時代は、本と映画、レコードを探す他、政治集会で明大記念館や中大の講堂などに良く来た。 だが、中央大学は八王子に行ってしまい、お茶の水は明治のものになったようだ。 駿台などの予備校もあり、相変わらず若者の町として、非常ににぎわっている。...

View Article

Image may be NSFW.
Clik here to view.

濱田高志『作曲家・宇野誠一郎の世界』

どこから来たかは憶えていないが、宇野誠一郎の講座が開かれると言うので、お茶の水のエスパス・ビブリオに行く。 ここは書店とカフェ、イベントスペースが一緒になったところで、非常にきれいでまだ新しいようだ。 2011年に亡くなられた宇野さんは、『ムーミン』や『ひよっこりひょうたん島』で有名だが、近年は「こまつ座」での音楽だけだった。...

View Article
Browsing all 3529 articles
Browse latest View live