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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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港南図書館で講演会をします

7月20日、土曜日の午後2時から、港南区上永谷の港南図書館で、アフリカ音楽についての講演会をすることになりました。 今年の6月には、横浜のパシフィコ横浜で、第5回アフリカ開発会議、TICAD5が開催されました。 政治、経済、社会、文化など、あらゆる面から注目され、21世紀に最も発展が予想されるのがアフリカです。...

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『無欲の人 熊谷守一物語』

新宿の紀伊国屋サザン・シアターで、相良敦子作、児玉庸策演出の『無欲の人 熊谷守一物語』を見る。 私は美術には不案内なので、熊谷守一についても名前しか知らなかったが、非常に反世俗的な人だったようだ。 この反世俗性は、ここでは無欲とされているが、その徹底ぶりは、ほとんど信じられないほどで、「本当なの?」としばしば聞きたくなる。...

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『嵐を呼ぶ男』(渡哲也版)

ビデオを整理していたら、昔録画したBSの『嵐を呼ぶ男』があった。 石原裕次郎主演のではなく、1966年の渡哲也主演のもので、その後1983年には同じ井上梅次監督の近藤真彦と坂口良子のものも東宝であった。 石原裕次郎版を監督した井上梅次は、香港でもリメークしており、その時は『青春鼓王』の題名だった。 渡哲也版では、井上梅次は原作となっていて、脚本は池上金男、監督は舛田利雄である。...

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『踊子』から国本武春

午前中から用があって、東京の恵比寿と小石川を歩く。 多少の風はあったが、暑い日差しで参ったので、涼しいフィルムセンターに行き、清水宏監督の『踊子』を見る。 言うまでもなく永井荷風原作で、脚本は男嫌いで有名の田中澄江だが、意外にもあまりそれは感じなかった。 それにしても、この浅草の芸人たちの性的道徳のなさはすごい。結局、京マチ子の生んだ子供の父親は誰かわからない。...

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ベイスターズ、今年も優勝はなし

今更何を言っているかと思われるかもしれないが、昨日ベイスターズは中日の山井大介投手にノーヒット・ノーランに押さえられた。 私の知る限り、その年にノーヒット・ノーランや完全試合を食らったチームがリーグ優勝したことはないはずである。 優勝するようなチームなら、どこかでそのような不名誉な記録は阻止するためチームが一丸となって相手投手に向かい、記録を阻止しているのである。...

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『東京物語』の原節子が演じた典子のモデルだろうか

来月、野田高梧の『蓼科日記』が出され、そこには小津安二郎の晩年の姿も書かれていて、当時小津が付き合っていた女性も出てくるそうだ。 実は、その女性は、池上の私の実家に一度だけ遊びに来たことがあり、私も見ている。 かなり大柄で綺麗な女性で、松竹大船撮影所でアコーディオンを弾いていて、『東京物語』には映画の中に出ているとのこと。 老夫婦が行く熱海のシーンだろうか。...

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『獄門帳』

松竹京都で作られた鶴田浩二主演の時代劇、脚本は井手雅人で、監督は大ベテランの大曽根辰保。 江戸の牢獄に新たな囚人が送られて来る、主殺しで、妻と心中して生き残った男の鶴田浩二、彼は犯行を自白し、罪を認め処刑されることを願っている。 その牢獄の奉行の笠智衆は、鶴田浩二の自白を信じず、無罪だとして、あの手この手で、彼の口を割らせようとし、また証言を集める。...

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『ドレッサー』

『ドレッサー』が日本で初演されたのは、1981年で座長三津田健、付き人平幹二朗、座長夫人栗原小巻で上演されたそうだが、私は見ていない。 1988年に三國連太郎と加藤健一、渡辺えり子で上演され、アイリーンという若い女優は、その後スキャンダルで引退した高部知子だった。 これは、三国の数少ない高齢になってからの舞台だったが、なんとも嫌々芝居をやっているのがすごくて、非常に面白い劇だった。...

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『モーニング・ムーンは粗雑に』

1981年に公開された時、「ひどい」というので見なかったが、本当に正解だったことが改めて分かった。 よくこんなものを公開したものだと思う。 ともかく、主人公の斉藤淳之介と高木澪は、オーディションで決めたと思うが、どちらも少しも魅力がなく、もちろんド下手。 脚本の小林竜彦は偉そうなことを言う割にはいつもつまらない話を書くライターで、ここでもその本領が十分に発揮されている。...

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人生絵巻的映画

こんな言葉があるわけではない。 私が勝手に作った言葉、ある種の映画のジャンルである。 1950年代から、1970年代頃まで、邦画の作品の中で、「人生絵巻」とでも言うべき種類の映画が多く作られていた。 監督の溝口健二は、『雨月物語』の頃、「絵巻物のような映画が作りたいね」と言っていたそうだ。 実際に、彼の戦後の作品『西鶴一代女』『山椒大夫』等は、そうした絵巻物的な作風である。...

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梅雨が明けて

先週、関東地方は梅雨が明けた。これは非常に早い記録だそうで、一番は2001年だったそうだ。 この年の夏は実に暑い日々だった。 あの小泉純一郎が「自民党をぶっつぶす!」と叫んで、総裁選挙に勝ち、7月29日投票の参議院通常選挙にも大勝した年である。 この時、私は投票日の2日前の金曜日に職場で脳梗塞で倒れ、入院していたので選挙には行けず、テレビで結果を見て驚いた。...

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長谷川伸と節劇

長谷川伸が1963年に亡くなって50年とのことで、横浜でいろんなイベントが行われているが、8日野毛のにぎわい座で落語と節劇が上演された。 落語は、桃月庵白酒の『強情灸』、峰の灸の話で、昔は磯子の峯にお灸所があったようだが、今はない。 江ノ電と市営バスで「氷取沢・峯行」が残るのみだろう。...

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「日陰者」で生きていく

ともかく暑い。 こうなると家ではクーラー、外ではなるべく陽の当たらない、できたら冷気のあるところを選んで歩き、出歩いている。 昔、1960年代以降のヤクザ映画、例えば『座頭市』で、勝新太郎が 「俺たちはおてんとう様の下をまともには歩けない、日陰者なんだぞ!」とよく言ったことを思い出す。 日陰者で生きていくしか、私にはこの猛暑は過ごせない。...

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『金環食』

久しぶりにフィルムセンターに行き、清水宏作品を見る。 『金環食』は、電源開発汚職を描いた山本薩夫監督作品もあったが、あれは石川達三原作で、これは久米正雄原作である。 サウンド版という、サイレントからトーキーへと移る時期の過渡的な作品であり、音楽はトーキーだが、台詞は字幕で出る。 多分、劇場の楽士たちをまずクビにし、活弁のみは残し、彼らに説明させならが上映されたと思う。...

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『ゴッドファーザー』

あまりに暑いので、映画館に避暑に行く。 朝10時の映画祭を上大岡でもやっているので行くことにする。 『ゴッドファーザー』は、見ていると思っていたが、英語の学習教材でさんざ勉強させられたので、見た気になっていたが、見たのは『PART?』だった。 そこで憶えたのは、「サスペンド・ザ・センテンス」で、執行猶予だけだったが。...

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小津安二郎作品よりも『愛染かつら』を

小津安二郎の晩年の作品『秋刀魚の味』『秋日和』『彼岸花』『お早う』が松竹とフィルムセンターのデジタル技術で修復され、映画館でも上映されるそうだ。 それはそれで大変結構なことだが、松竹にはもっと他にやるべきことがあるのではないか。 それは、戦前、戦時中に大ヒットした映画『愛染かつら』のきちんとした上映、発売である。...

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澤孝子の会 第25回

「浪花ぶし この道一筋六十年」とタイトルされた日本浪曲協会会長澤孝子の、芸能生活60周年の記念公演があった。 まずは弟子の澤勇人のらくご浪曲『大山詣り』、澤雪絵の「忠臣蔵」外伝の『矢田五郎右衛門』、さらにやはりらくご浪曲の『千両みかん』 このらくご浪曲はいずれも作家大西信行の作、中入り前の澤順子の『素麺を煮る内蔵助』も、池波正太郎の原作を基にした大西作品。...

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『アイコ16歳』

1983年、文芸賞を最年少で受賞した堀田あけみの小説の映画化、珍しいのは、高校の弓道部を描いていること。 弓道の映画といえば、戦時中の成瀬巳喜男の『三十三間堂通し矢物語』ぐらいだろう。 前半は、主人公アイコの富田靖子の日常を淡々と描き、さらに夏の合宿でのエピソード集である。 合宿の最終日、高校生が『マイムマイム』を踊っているが、この曲は実はイスラエルの民謡だが、まだこの時期までは流行していたのだ。...

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『日蓮と蒙古大襲来』

1958年、日蓮宗の信者としての永田雅一が念願で作った日蓮の生涯を描く作品で、非情に面白かった。 長年の叡山での修行から故郷の安房に戻り、座禅を組んで明けた日蓮は、法華経への帰依を唱え、他の宗教を否定する。 日蓮宗、法華経の定立である。 既存の浄土宗、真言宗などを否定し、鎌倉幕府の腐敗もしてきする日蓮は、幕府と他の教団から迫害を受ける。...

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期日前投票が多いということは

参議院議員通常選挙の期日前投票の数が増えているそうだ。 その理由は、期日前投票制度が浸透してきたこともあるが、それ以上に公明党が頑張っているということの結果だろう。 何度か経験した期日前投票や昔の不在者投票を見ると、期日前投票の多くは公明党支持者である。 かつて公明党は狩り出し投票をやったと言われたが、期日前投票なら、何度も支持者宅を訪問して期日前投票に行くように仕向けられるのである。...

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