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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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ナタリー・コール、死去

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ナタリー・コールが死んだそうだ、65歳。

彼女には特別な思いはもちろんないが、一度だけライブを見たことがある。

1990年の春、横浜市国際室にいたとき、当時の高秀市長から命令が来て、「横浜でサミットをやりたいので、誰か調査に行け」と言われ、

丁度私は、会場を予定されていたパシフィコ横浜に直前にいたので、当時の国際室次長から「お前が行け」となった。

パシフィコ横浜で建設部長をやっていた横浜市の若竹さんと、日本開発銀行(政策投資銀行)からパシフィコ横浜の常務になっていた長田さんの「添乗員」みたいなものだった。

まず、成田からニューヨークに行き、国際会議場等を見た後、開発銀行の駐在員の方から歓待を受けた。

開発銀行も一番良い時だったと思う。

翌日は、カナダのトロントに行き、約1年前に行われた「トロント・サミット」について関係者に集まってもらってヒアリングした。

驚いたのは、警備計画などすべてを教えてくれたことで、

「もう終わったのだから、全部公開する」とのことだったが、カナダは、北欧諸国と同様に、情報公開が大変に進んでいると感心した。

カナダは極めて「清潔な国」で、夜の歓楽は何もないとのことで、3人でホテルのショーを見に行った。

メインが、これもだいぶ前に亡くなった「シンディー」のエディー・フィツシャーで、高齢者の多い観客に大変受けていた。

その前に、ナタリー・コールが出た。

日本では、「ミスター・メロディー」がヒットしているが、それなりの数の曲を披露して終わった。

                  

 

翌日は、展示場を見るためにシカゴに飛んだ。シカゴの展示場は、世界最大で有名だったのだ。

空港に行くと、昨日のナタリー・コールがいて、マネジャーらしき男と二人だけ。

シカゴ行は、国内線みたいなもので、ファーストクラスはなかったはずだが、彼女たちも我々と同じ普通の席でシカゴまで行ったと思う。

「一応、グラミー賞も受けた歌手でも自分一人で地方廻りとは、アメリカの芸能界は大変だな」と思ったものだ。

C型肝炎だったとのことで、やはり1980年代の麻薬中毒が遠因なのだと思う。

父親のキング・コールほどではないが、それなりに上手い歌手だったと思う。ご冥福をお祈りしたい。


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