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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『殴りこみ艦隊』

1961年に東映で作られた戦争映画で、駆逐艦黒雲の連中と、その艦の行方を描くもので、結構面白かった。                                          そこに新任の機関長として高倉健が赴任してくる。黒雲は不沈艦で、艦長田崎潤以下、水木譲、中山昭二、殿山泰治など個性的な連中ばかり。 南方戦線で活躍し、ラバウルに帰島すると、そこで高倉は、芸者の久保菜穂子に再会する。...

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「戦場の実態は・・そのほとんどが餓死だった」   金子兜太さん

安保法案が衆議院を可決した。中国の脅威や中東問題に対応するためには必要だと安倍内閣は言っているが、戦争の実態は実に悲惨で残酷なものだった。 戦闘死ではなく、餓死だったのだから、それをも名誉の戦死というのだろうか。 ◇トラック島で「捨て石」体験...

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『君は山口高志を見たか』  鎮勝也 講談社

見たよ、1971年11月に神宮第二球場で。 当時は、私は留年6年目の最終年で、授業は二時間くらいで終わりだったので、午後は大抵は渋谷のジャズ喫茶にいた。 百軒店のスイングかありんこだったが、スイングはスポーツ新聞があったので、ここによくいた。 「山口、またしても二桁奪三振、ノーヒット・ノーラン」等の記事が出ていて、是非見てみたいと思っていたが、関西大学なので無理。...

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仁科明子はカットされていたが 『宮本武蔵』

日曜日の夜は何もないので、BS朝日で1973年に松竹で加藤泰が作った『宮本武蔵』を見た。 武蔵は高橋英樹で、小次郎は田宮二郎、又八はフランキー堺、お通は松坂慶子、朱美は倍賞美津子、お甲は木村利恵である。 吉岡一門も、細川俊之、佐藤允などの他、宿屋の主人で明石潮、沢庵和尚で笠智衆など、非常に良い役者が出ている。...

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『硫黄島』

1959年、菊村到の原作を日活で映画化したもの、脚本は八住利雄で監督は宇野重吉である。 新聞記者の小高雄二は、居酒屋で飲んだくれている男に会い、記者と分かり絡まれて往生するが、翌日その男は、きちんとした態度で社に来る。 男は、大坂志郎で、硫黄島の生き残りで、悲惨な戦場のことを語る。そして、自分は硫黄島に埋めてある日記のノートを掘り返しに行くと言う。...

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紀平悌子、死去

紀平悌子氏が亡くなられた、87歳。元参議院議員、元婦人有権者同盟会長等の経歴が出ていた。                                         もちろん、その通りだが、もう一つ、三島由紀夫の恋人だったことがあるはずだ。 どこで読んだかは憶えていないが、十代の頃、彼女は三島由紀夫、つまり平岡公威と付き合っていたことがあり、『仮面の告白』の女性は紀平だと書いてあった。...

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新国立競技場問題は、安倍内閣に大打撃になってきた

先週から、新国立競技場問題でマスコミが占拠されているが、これは本当に安倍内閣にとって大打撃だった。               要は、安倍自民党は、少しも改革勢力でもなんでもなく、小泉純一郎が言ったような旧来の抵抗勢力の自民党であることが完全に暴露されたからである。 まず、森喜郎、安藤忠雄、下村博文、河野一郎らの無責任と自己利益の疑わしさ。 もちろん、その上に立つ安倍晋三内閣総理大臣。...

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鶴見俊輔、死去

鶴見俊輔、死去、93歳。これは、中村とうようさん、吉本隆明の死に続く衝撃である。日本の所謂評論家の中で、大衆文化を最初に取り上げた方である。マンガ、娯楽映画、ポピュラーソングなど、彼が評価した者は非常に多い。...

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ナメクジの一生にもドラマがある 岡村淳作品上映会

黄金町の横浜パラダイス会館での岡村淳監督作品の上映会、昨夜は2本で、1985年の『ナメクジの空中サーカス』と『インド・ネパール・日本の奇祭』 ナメクジは、映像記録の社長牛山純一の命令によって急遽岡村監督にナメクジで1本作れとの厳命が下り、シンガポールでナメクジを撮影したもの。...

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『人間魚雷・回天』

昔、ビデオで見たと思うが、1955年の新東宝映画、監督は松林宗恵で、脚本は実際に海軍予備飛行生だった須崎勝彌なので、非常にきちんとできている。...

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終わってみれば、結局白鳳で・・・

大相撲名古場所は、結局白鳳の優勝になり、まだまだ他の力士とは力の差があることを見せつけた。 北乃富士が言うように、「楽しんでいたら・・・」、いつの間にか調子を狂わせたというのが先場所で、初めからきちんと少しも力を抜かずにやれば優勝するできることは間違いないだろう。...

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『海街diary』

芸能界には、子供と動物には勝てないという言葉があるが、これもその典型で、広瀬すずに誰もが形無しである。 筋と撮影法等を聞き、一番嫌いな映画だと思って行ったが、それほどひどくはなかった。 だが、始まって約1時間はドラマがなく、「どうするんだよ」と思う。 長女綾瀬はるか、次女長澤まさみ、三女夏帆の3人が住む鎌倉の古い家に広瀬が、山形の田舎から来るところから始まる。...

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生活習慣病患者としての小津安二郎

小津安二郎が、1963年12月に、ちょうど60歳で亡くなられたのは有名で、それを賛美するような言動もあるが、私は全くそうは思わない。 60歳とはやはり早い。その原因は言うまでもなく彼の日頃の生活習慣である。              戦後、彼は映画の撮影中も、朝からお酒、昼は黒ビールに生卵を落としたもの、夜は大人数を集めた宴会。...

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「野球の裏と表は、お茶の千家とどういう関係があるの」

今朝の東京新聞に、谷繁の3018試合出場に関連し、吉村昭氏の奥さんの津村節子さんが、「長嶋がよく打っているなら、なぜ続けて打たせないの」と聞いたことが書かれていた。 今は、少なくなっているが、以前は野球を知らない女性は非常に多かった。 私の親戚のお婆さんで、お茶の裏千家の先生をやってる方がいて、野球を全く分からなかった。 ある時、...

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地域振興券は大変だった

プレミアム商品券で、八王子の某金融機関で不正があったとのことで、これはひどいが、思いだすのは、「地域振興券」である。 1999年に公明党が与党に入る条件として行われ、条件を満たす国民に一律で2万円の金券を配布するもので、某区の課長をやっている時、担当だった。 二人の担当係長が優秀で、よくやってくれたので、私は楽をしたが、関係した人は皆「こんなもの二度とやりたくない」と言っていた。...

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『秋日和』

あまり重要視していなかった小津安二郎作品だが、あらためて見てみると結構良くできていて、松竹ヌーベルバークの最盛期の1960年秋なので、若い世代に結構気を使って映画を作っているなと感じた。...

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橋本忍と黒澤明は、まったく違うことがよく分かった 『七つの弾丸』

橋本忍というと、デビュー作の『羅生門』以来、黒澤明の関係が強く、ほとんど一心同体のように思われているが、この作品を見て、あらためて全く異なる、むしろ対照的な作風であることがよく分かった。 それは、観念的な黒澤明とリアリズムの橋本忍との違いである。                    実際に大阪で起きたという銀行強盗事件を基に、新橋の銀行を三国連太郎が襲う経緯を徹底的なリアリズムで追っている。...

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昭和天皇には関西なまりがあった

昼間、ラジオを聞いていると宮内庁が公開した昭和天皇の「玉音放送」の原盤からが全部放送された。 「朕、深く世界の大勢と帝国の現状に・・・」の玉音放送である。 実際にラジオを聞いた大島渚によれば、 「あれはまさしく音であって、声ではなかった、普通の人間の感情が一切ない不思議な声だった」と書いているが、あれを玉声放送と言わないのは、誠に正しいと思う。...

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「磯崎総理補佐官の発言の真意は・・・」

「法的安定性なんて必要ない」と言うのは実に凄い発言である。 われわれ小役人でも、「行政に重要なのは、法的安定性、継続性である」と教わったのだから。 しかも、磯崎氏は、東大法学部を出て、自治省にいたというのだからほとんど皮肉なお笑いのように見える。法的安定性が破ぶられるのは、三つしかない。 戦争と革命とクーデターである。 安倍内閣は、やはり反革命としてのクーデター政権だと思えてくる。

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加藤武、死去

文学座の代表だった加藤武が亡くなった、86歳。 彼は、言うまでもなく多数の演劇、映画に出ているが、何といってもあの怖い悪役顔が素晴らしい。 黒澤明の映画では、『悪い奴ほどよく眠る』の三船敏郎の友人役が非常によく、彼の性格が一番出ているような気がする。 よく悪そうな顔をしている人間は、本当は悪人ではないというが、この作品での加藤武は、そのものだったと思う。...

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