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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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down beat イベントに行く

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知り合いの廿楽さんがやっている詩誌「down beat」の「近代詩ってどうよ・・・朔太郎、中也、道造ってどうよ」というイベントに行く。
場所は、黄金町のたけうま書房。
要は、かつて皆さんが読み、愛唱したであろう萩原朔太郎、中原中也、立原道造について、いろいろ話そうというイベント。
廿楽さんが作った年表が面白く、中也が30歳、道造は24歳で死んでいるが、当時の平均年齢が50程度であることを見ると、道造はともかく中也もそう若死にではないこと。
吉本隆明と谷川俊太郎は、実は7歳しか年が違わないこと。1933年に西脇順三郎が処女詩集を出しているが、このときすでに彼は40歳だったことなどの意外な事実。
そして、この年に横浜のジャズ喫茶「ちぐさ」が開店していること。
この昭和8年というのは、エロ、グロ、ナンセンス、モボ、モガが最高潮だった時であること。
それは、昭和6年の満州事変以後の日本の景気拡大、一種の戦争バブルによる大衆文化が都市では開花し、昭和15年ごろまでをピークとしたこと。
そうした現在にも共通する大衆社会の中で、こうした近代詩人もいたことがよくわかった。
最後に、抒情詩の行方が問題になったが、良くも悪くも、現在の抒情詩は、さだまさしや小椋佳らにあるのではないかと言うのが私の考えだが。

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