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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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「トーキー初期ニュース映画の音響技法」

先週の日本映画学会ではいろいろと興味深い発表が行われたが、その中で一番だったのが、伊藤弘了君の『早春』のネガシートからの考察と、高木創さんの「トーキー初期ニュース映画の音響技法」だった。 伊藤弘了君の発表について、私の考えを送ったところ、彼から返事がきて、公開して良いとのこともいただいたので、以下に付ける。 指田文夫さま...

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『斑女』

東京タワーを見ながら山村聰が絵を描いているところに岡田茉利子が逃げてきて電話ボックスに隠れ、さらに佐々木功が追っかけてくる。 「あれっ、これ見たことがある、二度目なのか」と思っているが、続くにつれて見ていないことが分かったが、この始まりは別の映画にあったと思う。脚本は、権藤利英こと井出俊郎さんで、井出さんは膨大な脚本を書いているので、どこかに同様のものがあるのだろうか、ご存じでしたら教えてほしい。...

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『妻』

『斑女』に続いて成瀬巳喜男監督の『妻』も見る。これは、どこかで2回くらい見ているが、かなり非常に不思議な映画である。 上原謙と高峰三枝子という組み合わせが贅沢だが、日活の新規参入の以前は、5社協定もなく、比較的自由にスターも他社に出ていたのである。 それに成瀬は東宝だが、元は松竹だったということもあったのかもしれない。...

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『爆弾を抱く女怪盗』

一部で評判の高い土居通芳監督で、昔大井武蔵野で『地平線がぎらっぎらっ』しか見たことがなかったが、非常に面白かった。 良いのはテンポがあることとカメラワークが自由で独自の動きがあることだろう。 41歳と若くして亡くなられたのは、仕事のし過ぎ故のストレスなのだろう。...

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『満映とわたし』 岸富美子・石井妙子

最近読んだ本では一番面白く、いろいろと知らいないことを知り、間違えていたことに気づいた。                                                      家庭の事情から1935年15歳で、京都の第一映画に編集助手として入社した岸は、2年後の第一映画の倒産に会い、J・Oスタジオに移る。...

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「福島瑞穂は自民党?」

これは、ある区の投票所で管理者をやった時ことである。 それは参議院選挙で、現在と同じ制度になった、全国区が比例区に、地方区が府県戦局に変更された時だった。 変更後、最初だったこともあり、多くの政党が出て、また候補者数も多く、そこで比例区は全候補者名を模造紙に書いて掲示していた。 そこに、高齢の男性が来て大きな声で言った。 「自民はどこだ、俺は福島瑞穂が好きなんだ!」...

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『永遠のヨギー』

「永遠のヨギー」の題名を見て、これはかのマハリシ・マヘーシュ・ヨーギーだと思って見に行く。 彼は、1960年代日本でも大変に有名な人間であった。私が最初に彼の名を聞いたのは、ラジオ関東の湯川れい子さんの番組「RFトップ40」だと思う。 そこで、ビーチ・ボーイズが久しぶりにコンサートを開いたが、ほとんど演奏はせず、このヨギーの講演になり、観客からは大ブーイングだったというのだ。...

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松村千賀雄氏、死去

松村千賀雄氏が89歳で6月上旬にご逝去されたことを知ったのは、松本純議員のブログである。 松本純と太田正孝のブログを読んでいれば、横浜の政治の動きはわかるとの噂だが、本当にそうだった。 松村千賀雄氏には、大久保英太郎、鈴木喜一、相川藤兵衛の三人の市会議長に仕えた後、一番最後に秘書として2週間ついた。...

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東宝、そして円谷英二の特撮は、なぜ優れていたのだろうか

今年は、ゴジラ生誕60周年とのことで、大変喜ばしく、新作も公開される。 だが東宝、そして円谷英二の特撮は、なぜ優れていたのだろうか、あまりきちんと考えられていないように私は思える。 せいぜい、『ゴジラ』の先駆として戦中期の『ハワイ・マレー沖海戦』『加藤隼戦闘隊』『雷撃隊出動』の素晴らしさが語られる程度である。...

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『ソウル・パワー』

1974年秋、モハメッド・アリの世界ヘビー級選手権試合に先駆けて、ザイール(コンゴ民主共和国)の首都キンシャサで行われた大音楽イベント。 情報は聞いていたが、このようにきちんとした映像として公開されるのは、非常にうれしい。...

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『恋愛ズバリ講座』

神保町シアターの天知茂特集で、1961年1月の新東宝作品。前年12月に大蔵貢が社長を退き、新体制になり、製作、監督、脚本が集合して作ったオムニバス・ドラマ。                        1話、「吝嗇」 三輪彰監督で、天知、小畠絹子、星輝美などがケチケチぶりを争い、市川崑のように無感情、早口で台詞を交わすが、さして面白くない。 2話 「弱気」...

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「横浜市民、全員に謝れ!」

区役所など現場にもいたので、区民からクレームを受けたことはいろいろある。 ある朝、庶務係長から電話があり、「数日間毎日クレームを言ってきた区民が、今日もまた電話をかけてきて文句を言っているので、家に行って対応してほしい」と。 課長と行くと、結構立派な家の前で、真っ赤な車を洗っている男がいて、課長が話しかけると、ご本人だった。 驚いたのは、目の周りに一切の窪みがないことで、異常な興奮状態に見えた。...

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広島の快進撃は、新井元コーチのおかげだ

広島カープの快進撃が続き、どうやら優勝はまず間違いないようだ。 ともかく打撃がすごいが、それは今は辞めてしまったが、元打撃コーチだった新井宏昌の指導の賜物だと私は思う。 新井は、小柄な選手で、PLの高校時代から甲子園でも活躍したが、法政大を出て南海を経て近鉄で大活躍し、2,000本安打を達成している。...

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敗戦捕手・原口

昨日は、外へ出ても異常に暑いので、CSで阪神・中日戦を見る。 阪神の投手は岩貞で、中日は吉見だった。出来はむしろ岩貞の方が良いように見えたが、捕手原口のひどさで、岩貞は結局福田に満塁ホームランを打たれて試合は決まった。 この始まりが実に傑作で、大島の振り逃げの出塁なのだ。草野球では振り逃げって結構あると思うが、プロ野球で振り逃げの出塁があるのは極めて珍しいと思う。...

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笹川良一氏のもう一人の子供

先日、鳩山邦夫は本来は、鳩山威一郎の息子ではなく、笹川良一の子ではないかと書くと、「2チャンネルじゃあるまいし」とのご批判が来た。 私は、2チャンネルだろうが、100チャンネルだろうがどうでも良いので、さらに笹川良一話について書く。 もう一人、彼の子供には、超有名な方がいるというのだ。 誰であるかは、書かない。ご想像にお任せしますが、これもよく似ているのだ。                    

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『6・4 前・後編』

先週に「後編」を見て、「随分と混乱した映画だな」と思い、「前編」を見れば疑問は解決されるかと、「前編」もやっているので見に行くが、疑問はさらに深まった。   今さらだが、日本映画の父・牧野省三の言葉に、 「1筋、2抜け、3動作」があり、要は脚本が大事、筋がきちんと分かることが重要の意味だが、非常に分かりにくいシナリオになっている。 その原因は当然だが、「前・後編」の2本にわざわざしたこと。...

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『特急にっぽん』

1961年、川島雄三監督の東宝映画、主演はフランキー堺で、相手役は団玲子と先日亡くなられた白川由美。                        話は特急こだまの車内食堂をやっていた日本食堂のコックのフランキーと、同じくウェイトレスの団れい子らの恋物語。 上野だと思うが、全員が会社の寮に住み、列車で働いている。 多数の若い俳優が出てくるが、それはそのまま当時の東宝の社員俳優たちだった。...

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選挙はお祭りである!

選挙は本来お祭りであるべきで、日本はどんどんお祭り性を減らしている。アメリカの大統領選挙は、完全なお祭りで、そうやって多くの人々の政治への参画を作り出している。 だが、日本では全く逆で、どんどん選挙をつまらなくしている。どうしてか、理由は簡単で現職が有利だからである。 それは与党も野党も同じで、選挙、特に参議院は新しい変な連中が出てきて、大騒ぎになって投票率が上がるのを怖がっている。...

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ろくでもない日

昨日はひどい一日だった。 朝起きて、玄関を開けようとすると鍵が空回りして開かない。管理会社に電話して、11時前に来てもらって直してもらう。原因は不明。 昼の食事を買いに行こうとエレベーターに行くと、定期点検を始めるところで、止めてラーメンを食べる。 猛暑の中鎌倉に行き、小学生の原宿の小町通りを抜けて、鎌倉市川喜多記念映画館にやっとたどり着くが、『愛情の決算』は完売で入れず。...

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『恋に狂ひて 「愛護の若」より』

以前、田村光男の会社ステーションで白州フェスティバルなどをやっていた斉藤朋君から招待をいただいたので、神奈川芸術劇場に行く。 友人と行ったが、二人とも「今さら横浜ボートシアターに期待できないだろう」と言い合ったが、これが傑作で驚く。 遠藤琢郎先生は、88歳の米寿だそうだが、大変なお元気で、この作品を作られたのは凄い。...

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