日曜日の午後は、イマヨコNAVI 町歩きツアーに参加して、前段として映画の中の横浜を上映しつつ、解説した。
福島さんのお力で、20本弱の作品を再編集してもらったが、到底全部はできず、約半分で終わる。
戦前の1933年の、清水宏監督のサイレント映画『港の日本娘』、野沢富美子原作のプロレタリア小説を原作とし、戦前は公開されず戦後松竹で公開された『煉瓦女工』
戦後は、1949年に反町公園と野毛山で行われた東日本博覧会の東神奈川会場で行われた野外公演の様子を記録した『ラッキー百万円娘』
ここには美空ひばりが出ているのだが、当時はまだ人気爆発以前だったので、単独では歌っていず、ソロを取っているのは、藤山一郎、古川ロッパ、野上千鶴子などと驚く。
会場の急な坂スタジオ近くの野毛や日ノ出町界隈がふんだんに出てくる鈴木清順監督の『密航0ライン』のリアルな映像には驚かれたようだ。
『わが恋の旅路』と『涙を、獅子のたて髪に』の2本の篠田昌浩・寺山修司コンビ作品は、どちらも上手く横浜を捉えていた。
上は、横浜市役所前にあった港橋で、交通事故に遭う岩下志麻
『天国と地獄』の根岸屋の巨大なセット、『泥だらけの純情』の横浜駅東口、『赤いハンカチ』の野毛山にあった遊園地と売店。
そして最後の『乾いた花』の横浜橋商店街、日本映画史上で最初に出た花札とばくの「手本引き」、要は「入ります」の不思議な賭博
ここでもう70分過ぎたので、切り上げて、河北直治さんのご案内で町歩きツアーに。
私は、バスで御所山まで行き、そこから場所を聞きつつ、歩いて日本で一番小さな映画館のシネマノヴェチェントに行く。
藤棚商店街の脇にあり、非常にわかりにくいが、大変にユニークな作品を上映している映画館である。
ここで参加者全員で忘年会。
非常に楽しい一日だった。