1972年のミユンヘン・オリンピックの記録映画で、8人の監督が作っている。
市川崑、クロード・ルルーシュ、アーサー・ペン、ミロシュ・ホアマン、ジョン・シュレジンジャーなどで、それぞれが、男子100メートル決勝、レスリング、棒髙とび、十種競技、マラソンを担当しているが、
マラソンだけは、イギリスの選手ロン・ヒルを追っているのは、監督がイギリス人だったからだろう。
だが、このときの金メダルは、アメリカのショーターだった。
もちろん、アラブゲリラのイスラエル人選手襲撃事件も出てくる。
中では、やはり市川崑とアーサー・ペンのが良いが、ミロシュ・ホアマンの十種競技も、わざと民俗楽器を付けたりして牧歌的にしている。
オリンピック映画と言えば、ベルリンのリーフェンシュタールの『民族の祭典』と、市川崑の『東京オリンピック』が最高だと思うが、これも良い出来だと思う。
この題名は、ゲーテの詩だとのことだ。