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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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伊藤君を思う 横浜駅プラットフォーム

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みなとみらい新興地区に、横浜港駅プラットフォームがある。

                  

ここは、その名の通り、横浜港駅があったところで、戦前、大さん橋ができるまでは、ここから客船に乗り換えて海外に行き、外国から来た人も、ここから列車に乗って各地に行ったのだ。

もちろん、戦後はほとんど使われなくなっていて、廃物化していた。

だが、ここでイベントをやろうとした男がいた。

伊藤孝君である。

彼は、新興ふ頭事務所から港湾局港営課に来ていて、もう一人の伊東真介と共に、

港営課の二人の「いとう」だった。伊東真介は、後に港湾局長となる伊東である。

さて、この伊藤孝君は、「プラットフームでイベントをやろう」と考え、なんどかやったはずだ。

今や、みなとみらいの各所でイベントがさかんに行われている今日、彼の考えは、非常に先進的だったわけだ。

だが、彼は酒が大好きで、腎臓を壊していたが、腎臓透析を受けていたが、それでも酒がやめられないという方だった。

そして、何度目かの入院の後、死んでしまった。30歳くらいだったと思う。

残された奥さんと子供のために募金が募られ、もちろん私も寄付した。

今、みなとみらいが大きく発展しているとき、伊藤君を思い出すのだ。


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