アラブとイスラエルの紛争、戦争の元は、宗教ではなく、水である。
この地域は、紀元前から水があり、死海、ガリラヤ湖など、水に恵まれた地域だった。
だから、『聖書』にも「ランド・オブ・ミルクアンド・ハニー」、つまり酪農ができ、農業もできる豊かな地域だったのだ。レバノンには、大森林があり、レバノン杉として有名だった。
また、ユダヤ国の滅亡後、多くのユダヤ人は、欧州に行ったが、中東にいた者も多く、彼らとアラブ人は、平和に共存して現地に住んでいた。
そして、近代に入り、欧州でユダヤ人迫害が起きると、これに対応して「シオニズム」がおき、ユダヤ国家を作る運動が起きる。
ただ、そのユダヤ国家の場所の案はいりいりとあり、アフリカや南米、さらに日本では満州国にユダヤ人を誘致しようとする陸軍の秘密工作もあり、「河豚計画」と言った。
だが、戦後、結局パレスチナにユダヤ国家を作ることになる。
これは、近代以降、ずっとユダヤ人迫害を行ってきたイギリスやフランスの「贖罪的行為」であり、それは今も続いていて、今日の「ハマス非難声明」になっている。
今回の紛争で得をするのは、右翼政権のネタニアフだけだろうと思う。
非常に残念なことである。