原辰徳が巨人の監督を辞めるそうだが、当然である。
私は、二つの点で、原はひどいと思ってきた。
一つは、大城の他、山崎、中川等の東海大の選手をやたらに使うことで、サラリーマン社会なら「可愛い後輩」を使うのは良いが、実力主義のスポーツで、学閥優先はまことによろしくない。
横浜DeNAの監督をやった中畑清も、駒沢大学出の選手ばかり使いまことに、バカじゃなかろうかと思ったものだ。
もう一つは、例の「都市伝説」と言われる、「菅野・息子説」である。
私は、菅野は原の息子だと思う。
例の現金1億円を払って買い戻したと言われる女の日記での、原と彼女が付き合っていたとされる日々の次の年に菅野が生まれていること。
もう一つは、菅野の登板の時の態度で、彼はすごい投手で、その力は大したものだと思う。
だが、勝っても、特に完封したときでも、少しも「うれしい」という表情をしない。
まるで、野球をすることが楽しくないかのように見えるのだ。
これは、菅野が原辰徳の息子だという有力な証拠だと私は思う。
だが、菅野が、原と愛人との間の子だとしても、本来は少しもおかしなことではない。
世にはよくあることで、正妻の他の女性との間に子供がいるなど、本来は良いことではないが。
それは、当事者間だけの問題で、他人にはどうでも良いことであり、きちんと謝罪して世の中に公表すれば、それだけのことである。
日本映画界では、東映を始め各社で監督を務めた大監督にマキノ雅弘がいた。
言うまでもなく彼は、日本映画界の父の牧野省三の子であった。
だが、彼には、もう一人、愛人の子で、松田定治がいて、彼も東映の時代劇監督として大活躍した。
こんなことは誰でも知っていることだったので、そこにはなんの問題もなかった。
そのように、きちんと公表すれば、それで済むことなのだ。
それが出来ない原辰徳は、人間性に問題があったと言わざるをえない。
その点、いろいろな女性との関係は噂されたが、問題は起こさなかった点で、長嶋茂雄は偉かったと思うのだ。
後任の阿部は、原よりはましな奴だろうと思われ、それなりに期待したい。