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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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YouTubeには、黒木和雄作品もある

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本当に、YouTubeには、なんでもあるもので、なんと黒木和雄が日本羊毛振興会のPR映画として作った1961年の『恋の羊が海いっぱい』もあった。

『恋の羊が海いっぱい』になると黒木の才能が爆発する。これはペギー葉山を主人公にしたミュージカルなのだ。ペギーが歌う東京の街角から、お針子の部屋、さらに緑の牧場へと忙しく転換するが、到底記録映画には見えない。音楽は、小野崎孝介、詩は谷川俊太郎。お針子で当時の若手女優が多数出てくるが、久里千春、五月女マリ、水垣洋子、そして言うまでもなく後に真理明美になる及川久美子。牧場で出てくる鰐淵晴子のような女優は誰かと思うと、岡乃桃子で、松竹の女優だったようだ。

ともかくすごい映画で、黒木の才能が爆発しているが、逆に言えば、当時の岩波映画には、多くの才能が結集していたということでもあろう。

製作は、羽田澄子、演出は黒木で、撮影は清水一彦、音楽は小野崎孝介、ペギーが歌う歌の作曲は山本直純、作詞は寺山修司である。久里千春、五月女マリ、水垣洋子らの多くの若手女優が出てくるが、最後の主演女優的に出てくるのが、もちろん及川久美子こと、後に『モンローのような女』で松竹映画デビューする真理明美である。

こうやってみてみると、黒木の他、寺山修司、ペギー・葉山、久里千春、真理明美、山本直純と皆死んでいる。1961年頃、20代くらいだったので、当然だろうか。

ペギー葉山で、1933年生まれだったのだから。

 

 


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