柳沢真一氏が、亡くなられたそうだ、89歳。
「柳沢なんて誰れ」と思うだろうが、1950年代末に、俳優、ジャズ歌手で人気者だった。
初期のテレビにもよく出ていて、柳家金語楼の劇の『お寅さん』にも出ていた。
また、日活の喜劇にもよく出ていて、今村昇平の『西銀座駅前』では、なんと主演である。
彼で、特筆すべきは、女優の池内淳子と正式に結婚している。
今からみれば、池内の方が上にみえるが、それは逆で、当時では完全に柳沢の方がはるかに格上の俳優だった。
ただ、これは短期間で終わったので、いろいろと言われたようだ。
その後は、福祉施設の運営に尽力されていたそうで、私は10年前くらいに、その業界の人から、柳沢さんのことを聞いた。
また、阿佐ヶ谷のラピュタで、コロナ前だと思うが、休憩中に1か月先の注目作品の予告ナレーションをやっていた。
たぶん、ボランテア的なものだったと思うが、映画が好きなんだなと思ったものだ。
ご冥福をお祈りしたい。