去年、私が出した本『ウォーマッド横浜・歴史から消えたビッグ・フェスティバル』で、早稲田大学の縁が来研究会に入っての一番の事件は、林裕通さんに会ったことだと書いた。
この林さんは、不思議な人で、世界最長の小説『大菩薩峠』を読み通したという人なのだ。
たぶん、近所にあった貸本屋で借りて読んだのだろうと思う。
その感想を聞くと、
「最後は、同じことの繰り返しだった」とのことだ。
まあ、奇特な人には違いない。
なにしろ、二浪して8年生だったので、私が会った1966年には、28歳だったのだ。
「大学にはいろんな人がいるなあ」と思ったものだ。