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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『陸軍中野学校・竜三号指令』

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今日は、日本シリーズがないので、夜はユーチューブにあった『陸軍中野学校・竜三号指令』を見る。

 

                 

このシリーズでは凡打だが、やはり面白い。

昭和15年秋、椎名次郎の市川雷蔵は、草薙の加東大介の命令で中国の上海に行く。

もちろん、国際都市で、様々な連中がうごめいている。

その中で、雷蔵は、和平派の日本の軍人が殺された件と、次の和平派の派遣に関わって行く。

現地の強硬派が、早川雄三で、雷蔵と対立する。

第二陣の和平派の大物が、共産党地区で捕獲されたとのことで、雷蔵は、仲村隆と一緒に行く。

地雷原を逃れる件など、細かい細工があるが、全体にはやや不満なできだと思う。

雷蔵が知合い、敵スパイのスタイナー商会に入るのが安田道代で、彼女は敵スパイの一人と結婚し自殺した女の娘であることが最後に明かされる。

ここは、ゾルゲ事件のゾルゲの愛人石井桃子とその娘のことをヒントにしていると思う。

最後、仲村の墓標の前で、加東大介と市川雷蔵は、彼を弔って、日本の行方を心配する。

その通りにあったのだが。

雷蔵と加東大介、雷蔵の同僚となる新田昌幻らは皆死んでいるが、中国のスパイの杉田康は、ご存命のようだ。


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