昨夜の日本シリーズは、吉田がサヨナラホームランを打って、2勝2敗1分けで、同じになって、土曜日から神宮球場ですることになった。
今年のオリックス・ヤクルトの日本シリーズは、非常に面白い。
それは、村上、吉田のホームランバッターがいると同時に、オリックスの中継ぎ投手がすごくて、150キロ前後の球を投げてくるからだろう。中で宇田川というのが 、面白い顔をしていると思ったら、フィリピン系だった。オリックスには、宗裕真がいるが、彼は西アフリカのギネアである。
私は、こうした非日本人が活躍するのが好きである。
その意味で言うと、山本由伸が、1戦目で脇腹を痛めて降板したのは、残念なことだ。
その痛めた原因は、神宮球場のマウンドが普通ではないからだとのことだ。
マウンドだけでなく、神宮球場のフィールドは、実は平面ではなく、ホームから外野に向けて下がっているそうだ。
そこにマウンドを高くしているのが、マウンドからホームへは、勿論高いところから低いところに投げているのだが、実はほとんど平面に投げていて、それは下手投げ投手に有利で、上手投げには不利なのだそうだ。
だから、山本は脇腹を痛めたとのことだ。
本当かなと思うのは、ここで190勝と一番勝ったのは、ヤクルトのエースだった松岡弘で、彼は完全な上手投げだったからだ。
ただ、神宮球場は、戦後随分と変えられているはずだ。
まずは、フィールドの大きさで、昔は神宮球場は、西宮の阪神球場と同じ広さだった。
だが、50年前の東京オリンピックのとき、駒沢球場が取り壊されたので、そこをフランチャイズにしていた東映が一時的に使用した際に、広いからと外野にラッキーゾーンを作ったことがあった。
そこには、投手のブルペンもあり、東映と阪神の日本シリーズの時、村山がそこから出てきた記憶がある。
この頃の改築については、次のように書かれている。
昭和42年(1967) 4月7日 スタンド・グラウンド改築
バックネット裏スタンドを8.5m、1・3塁側スタンドをそれぞれ7m前方に拡張、
外野スタンド前を削り取りラッキーゾーンを廃止し、両翼100mを91mに中堅を従来より2m長い120mとしました。これにより、扇形であったグラウンドは、いくぶん卵形に形を変えるとともに、グラウンドの土を入れ替え芝生も全面的に張り替えることにしました。
また、外野席の中段出入口より下の段は、前後75cm幅(従来55cm)の座席とし、ダッグアウトからバックネット裏中段以下に赤・青・黄のプラスチック製椅子の指定席を設置しました。
そして、この頃、国鉄・サンケイも使用することになった。
以上のように、ラッキーゾーンを取り払ったとき、外野席をせり出してしまい、フィールドを狭くしてしまったのである。
だから、東京6大学野球で、長嶋茂雄のホームラン8本は広い時代の神宮球場での記録なので、大変に価値があり、田淵幸一と高橋由伸の22本よりも本当にすごいのである。
明日は、どのような試合になるのだろうか、期待したいと思う。