長い間見たいと思っていた映画を見るのは、うれしいが、「こんな程度なの」というのもあり、これはそうしたものの一本だった。
1951年、朝鮮戦争の国連軍に参加するため、ハワイの日系人の若者が召集されて訓練を受ける。
主人公の杉浦直樹、ミッキー安川、マイク佐野など。10週間の訓練の後、日本に来る。
立川基地で、そこでまず東京に遊びに行く。
杉浦は、叔父伴淳三郎がやっている銀座の寿司屋に行く。伴淳の娘は、十朱幸代である。
もう一人、南馬込にいるはずの日本人娘と婚約していた、マイク佐野も、大井町に来る。
第二国道の馬込橋も、大井町駅も出てくるが、その娘は別の男と結婚していて、彼は落胆する。
だが、駅前で、似顔絵描きをしている女・桑野みゆきに会い、馬込橋まで行くが、桑野は家まで来させずに去る。
松竹京都作品なのだが、ここは大船が撮ったのだろうか。
その前に、全員が銀座のキャバレーに行くシーンがあり、ここではハワイアンのエセル・中田が歌っている。
彼女は、当時は人気女性歌手で、テレビにもよく出ていた。
3日間の日本が終わって朝鮮に行かされる。
そこでは、塹壕戦の後、戦車戦等になり、次々と兵士は死ぬ。
敵側は、中国人のようで、途中には北朝鮮側の軍服を着て、敵側に潜入するなどの問題シーンもある。
随分と苦戦し、負傷して杉浦は日本に戻ってくる。
そこに桑野と母親の山田五十鈴が病室に見舞いに来る。そこで、杉浦は、マイク佐野が、桑野へ貯金を残していたことを知らせ、初めは拒否していたが、最後桑野は、マイク佐野の預金を受け取る。
「自由、万歳」の映画で、反共産主義だが、さして面白くない。
タイトルには、巨人軍宮本敏雄の名もあったが、出てこない。
おそらく、撮影したが、編集でカットしたのだと思う。
主題歌で、ノブオ・西本のもあるはずだが、それもなし。
監督の内川清一郎は、「国際誤解」にセンスがなかったようで、その辺の面白さがまったくなしが残念だった。
衛星劇場