1964年8月、東映のヤクザ映画の始まりの一つである。
監督は言うまでもなくマキノ雅弘、主演は高倉健で、当初は中村錦之助だったが、都合で高倉に代わった作品。
東京木場のヤクザの木場政組の話で、彼らはヤクザの本業である、木場での口入れ稼業をやっている。
口入れ業と賭博は、江戸時代以来のヤクザの本業であり、そこを天津敏と安陪徹兄弟の新しい運輸会社が乗り出してきて、そこで対立するドラマである。
天津と安陪の二大悪役が出ているのがうれしい。
高倉の恋人は藤純子で、まだかわいい。
マキノ一家の例で、長門裕之、津川雅彦、南田洋子などの連中が出てきて、なれ合っているように見えるのが、私には不愉快。
最初なので、最後の殴り込みシーンもきわめて簡単だった。
音楽が斉藤一郎なので、きわめて普通だった。
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