横浜稻門会で、歌舞伎座に行く。
演目には、多少の意見もあるが、観客席の座席がきちんとバリア・フリーになっているのにはあらためて感心した。
3階席だったが、エレベーターで上がり、3階席も左右に鉄の柵があるので、安心して上れる。
対して、新国立劇場、まず地下鉄の初台駅から小劇場に行くまでに、段数は少ないが2回階段がある。
今度は、ロビーから階段で上がり、客席を見下ろすと、慄然として足が震えた。
客席への通路のどこにも柵はなくて、がら空きなのだ。
仕方ないので、左右の座席の上部を捕まりつつ降りた。
20年前に脳梗塞となり、左足に障害が残る身には、実に過酷な一時だった。
それとも、
「障害者は、新国立劇場に来るな!」と言うのだろうか、小川絵梨子芸術監督さんよ。
「健常者だけで観客は十分だ」と言うのだろうかね。