フランス革命に、こんなことがあったなんて知らなかった。
高校で、日本史の荒久保先生は、非常によい先生で、歌舞伎マニアで、授業の70%が歌舞伎のことになる人だった。この先生から、『四谷怪談』と『忠臣蔵』は、テレコで上演されていたことがあると教えてもらたのだ。
『四谷怪談』は、『忠臣蔵』の外伝だから、そうした上演もあったのだろう。
対して世界史は興味がなく、フランス革命も適当に聞いていたのだ。本心では、ロシア革命をもっとやれと思っていたのだが。
フランス西部ブルターニュ地方の小貴族のフィリップ・ノワレは、百科全書派のインテリで、教会に捨てられていた娘のソフィー・マルソーのセリーヌ、自分の息子のオーレル、さらに聡明な農民の子のタルカンの3人を自分の子のように育てる。
そして、1789年、フランス革命が起きる。
マルソーは、オーレルと出来てしまうが、3人を心配したノワレは、二人を引き裂き、彼をアメリカに行かせる。
また、タルカンをパリの作家のところに行かせる。
そして、フランス革命の進行で、タルカンは、共和国軍の司令として村に戻ってくる。
また、マルソーは、教育が大事とのことで、学校を開き農民を教育する。
もちろん、ノワレの助力と理解の下である。
そこにアメリカから、オーレルが戻って来て、事情を知らない彼は、国王派の貴族の軍の長にされてしまう。
タルカンは、司令として、次々に反革命派の農民や貴族を殺す。
なんとギロチンが手軽に使用される。
最後、オーレルとタルカンが対決するとき、マルソーはやはりタルカンを銃殺してオーレルを救い、ノワレの作戦で、二人はアメリカへ行けよと逃れる。
非常に面白い作品なのに、日本では上映されず、ビデオのみだったのは不可解。
このように、フランス革命では、反革命もあり、血で血を洗う闘争があったのだそうだ。
このヴァンデ戦争は、フランスでもあまり触れたがらない事件のようだ。