いつからかは忘れたが、我が家では『びっくり捕物帖』『スチャラか社員』を見ていた。
前者は、森光子と藤田まことの捕物帖で、頼りない与力が藤田で、その妹の森がいつも事件を解決するドラマだった。ここでは、藤田は一切笑いには加わらず、むっつり右門のまじめな演技だった。
そして、なぜか『てなもんや三度笠』は見ていなかったのだが、ある小学生が家に来たとき見たのだ。
このように大阪、関西の喜劇を見ていたが、シリアスなドラマを見たのは、読売テレビがやっていた『祇園物語』が最初で、この辺から本格的に大阪が好きになった。
これは、大島渚の友人で京都撮影所にいた森川英太郎が書いたテレビドラマで、かなり傑作だったと思う。
大学に入り、アルバイト先で阪神の江夏のことを知り、阪神そしてタイガースのファンになった。
このように大阪と関西は好きなのだが、橋下徹以下の大阪、そして日本維新の会は大嫌いである。
理由は簡単で、彼らは政治に本音を持ち込むからである。
そこが受けるところだが、私は政治は、本音ではなく、建前で勝負すべき者だと思うのだ。
古いといわれようが、政治から理想や正義がなくなって、どこに進歩があると言うのだろうか。
政治は、本来理想であり、そこへ近づくための手段であり、方法なのだと私は思うのだ。