『ベルーシ』は、1982年3月にロサンゼルスのホテルで死んでしまったアメリカの俳優、歌手ジョン・ベルーシの伝記映画である。
内容のほとんどは、彼の妻、ジュディスによって語られる。
二人は、イリノイ州のある町の高校で知合って結ばれる。
ベルーシの父は、アルメニア人移民で、町でレストランをやっていたとのこと。そう豊かな家ではない。
そんなことは、初めて知った。
1980年代、ジョン・ベルーシは、好きだった。類例のない笑いだなと思っていた。
最初に見たのは、『アニマル・ハウス』で、1980年5月にテアトル新宿で、『ローラー・ブギ』と2本立てで見ている。
次は、『ブルース・ブラザース』で、1981年の5月に銀座の松竹セントラルで見ている。
そして、彼が出ていて、当時日本では放映されていなかったABCテレビの『サタデー・ナイト・ライブ』のビデオも渋谷のタワーレコードで買って持っていた。
ただ、話題の3割くらいは、米国ネタなので、私には理解できなかったが。
さて、彼は高校時代は、フットボールをやっていたそうで、動きが抜群だった。
そして、ジャズやブルースへのセンス、他にいない者だなと私は思っていた。
だが、アメリカのエンターテイメント業界は実に厳しいものだと思う。
次第に、薬を常用するようになる。ネタを作り出すためだろうと思う。
彼の本質は、ブラック・ジョークなので、大変だったと思う。
一時は、ニクソン大統領の側近だったという男に付いてもらって完治する。
要は、近づいて来る売人たちを遠ざけるためだろう。
だが、1年半後、再び薬に手を出すことになる。それも、コカインからヘロインに。
そしての急死、わずか33歳だったとは本当に驚く。
どこかに入れてある彼のVHSを探して見ることにしようと思った。
横浜シネマリン