2月3日と言えば、かつては、節分の豆まきだったが、今は恵方巻きだろう。
もちろん、こんなものはなく、節分では、ちらし寿司と蛤のお吸い物を食べたと思う、少なくとも関東では。
恵方巻きは、バレンタインディー・チョコと同じで、販促の一つと言ってよいだろう。
だが、恵方という考え方はあり、これは初詣と同様、むしろ初詣よりも普通に行なわれる年中行事だった。
なぜなら、電車、バス等が発達していない時代、遠くの神社仏閣にまで初詣に行くことは庶民には不可能だったからだ。
その代わりに、庶民は、近所の今年の恵方の方角の神社仏閣に詣でたのである。
それを恵方参りといい、永井荷風の小説『踊子』にもきちんと書いてある。
これは、非常に面白い小説で、大映で映画化もされている。
私は、毎年目の前にある、お三の宮に初詣だが。
だが、恵方巻きは、結構美味しいので、毎年買っている。
ただし、少々大きいので、二日に分けて食べている。