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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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大田区役所は

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用があって蒲田の大田区役所に行く。ここについて、2008年に以下のように書いた。 

 

              

現在、蒲田にある大田区役所は、元国鉄蒲田貨物駅跡地で、そこは民間に払い下げられ、六本木の不動産王と言われた桃源社の佐々木吉之助氏が、多額の金額で落札し、桃源社ビルを建てた。だが、いろいろな経緯があり、桃源社は倒産し、そこは大手銀行とゼネコンの所有になって、再度一般に売却され大田区が落札して大田区役所にした。だが、佐々木氏の著書『蒲田戦争』によれば、この桃源社ビル建設には様々な圧力がかかり、いろんな付帯工事をさせられたとのことである。その一つに、あのビルの地下に、駅のための巨大な空間を建設させられた、と言うのがあった。それは、鉄道に詳しい人なら良くご存知だろうが、所謂「蒲蒲線」のための地下駅なのだ。「蒲蒲線」とは、JR蒲田駅から京浜急行蒲田駅を経由して羽田空港に行く鉄道のことで、大田区の計画になっている。本来なら、東急の池上線か多摩川線から蒲田を経由し、京浜急行羽田線を利用して羽田に行けるようになれば、渋谷方面から羽田に行ける。だが、東急、JRと京浜急行では、軌道が違うので、通過できない。そこで、JRの蒲田駅から地下で、京浜急行の下を通り羽田に行く路線なのだ。佐々木氏の著書に書いてあり、一昨日の同窓会に大田区議のM氏が来たので、聞いてみると本当とのことだった(このM氏は、大田区長の弟なのだ)ただ、石原都知事は、立川基地と羽田を結ぶ路線を考えているので、蒲田地下駅は不要なのだそうだ。立川と羽田を結ぶ路線とは、一体どういう鉄道なのだろうか。川崎のJR南武線を利用するのだろうか。蒲田駅下の巨大な地下駅は、一度見てみたいものだ。

この大田区役所は前は、大森と池上の間の池上通りの入新井にあった。

元々は、大森区と蒲田区に分かれていたのが、戦後統合されて大田区になった。非常に安直な命名である。

そして、この頃は、まだ大森の方が、区として優勢だったのだと私は思う。

大森には、外人村もあり、海岸には高級な料亭や旅館があり、比較的上品な人が住んでいる町だった。お上品なテニスクラブもあったくらいだ。

その後、蒲田の方が、高度成長の中で急に発展して行くようになった。

また、風俗店等も蒲田の方が多く、にぎやかな町になった。

こうした、大森と蒲田の町の発展の差から見て、その移転の経緯にはいろいろあったとしても、蒲田駅前に大田区役所があるのは正しいことのように思えた。


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