今や流行語になった、SDGsの「サステイナブル・デベロップメント」を最初に聞いたのは、総務局国際室でヨークを担当している時だった。
「ITTOのスローガンがSDGsなんです」とのことだった。
このヨーク(横浜市国際交流協会、当時は海外交流協会)の中に国際協力会という組織があり、そのITTO(熱帯木材機関)などを担当していた。
そして、これをパシフィコ横浜のビル内に入れるとき、彼ら専用のエレベーターを作ることになった。
それを主張していたのは、A課長で、
「ITTOは国際機関で、24時間働いているので、彼ら用のエレベーターが必要なのだ!」とのことだった。
「本当かね・・・」と思ったが、私は課長補佐だったので、黙って聞いていた。
実際に入居すると、そんなものはまったく必要ないことが分った。
国際機関というのは、今や日本の円が強くなったので、昔のように高額報酬の意味はない。
ただ、昔も今も、国連を頂点とする国際機関は、休みが多いので最高なのだそうだ。
それは、1991年1月に富士宮市の(財)国際貿易研修センターに行ったとき、地元の方で事務局職員の人も言っていた。
「ここは、給与はたいしたことないが、休みが多いので、それが唯一の売りなので、結構応募者は多いのだそうです」とのこと。
あのA課長の「国際感覚」は、いったいどこから来たものだろうか、不思議に思ったものだ。