横浜の若葉町の映画館シネマジャック&ベティが、30周年を迎えたそうだ。
この通りには、横浜大勝館という古い映画館があり、よく行っていた。
相当に老朽化していて、毎日オールナイトという凄い館だった。
夜の回に行くと、横の廊下の地面に新聞紙を敷いて寝ている男達がいる館だった。
館内には、椅子の壊れた席があり、その後ろに座ると最高だった。
絶対に前に坐る人がいないからだ。
番組もユニークで、阪妻の古いのをやっていたかと思うと、ATGもあった。
これが壊されて、他の横浜東映名画座、千代田劇場などと共に建て替えられたのがシネマジャック&ベティで、
ここも古い邦画をやっていた。「カツライス」と言う言葉も、この館の2本立てで知った。
その後、いろいろあったようだが、梶原君などの若いスタッフによって上映されている。
また、伊勢佐木町の横浜シネマリンも、このシネマジャック&ベティがなければできなかったと私は思う。
さらに、横浜キネマ倶楽部も、この間にできた組織である。
いずれにしても、シネマジャック&ベティがやってきたことは非常に大きいと私は思う。
横浜には、このように二つの名画座があり、さらに藤棚にはノベチエントもある。
その意味では、横浜は、非常に住みよい町だと思う。