カルフォルニア州のドーナツ店の90%が、カンボジア難民なのだとのこと。
主人公のテッド・イノイは、父が軍の中尉で、ポルポト時代に迫害を受け、カンボジアを出て、アメリカに来てドーナツを食べ、その美味しさに感激して、下層労働で資金を得て、ドーナツ店を始めて成功する。
同郷の者などが次から次へと来て、家族的経営で皆成功し、テッドも巨万の富を得る。
そしてお定まりの浪費、女、博打等にもはまるが、最後は懺悔して皆に許される。
アメリカでドーナツは、やはりダンキンが群を抜いているようだが、西海岸ではこのカンボジアのドーナツ店が多いというのが面白い。
もともと、カンボジアには似た菓子があったからだと言う。
世界の歴史上でも異常だったポルポト政権だが、もともとはフランスに留学した左派のインテリ達によって行なわれたと言うのが不思議だ。
それは、毛沢東主義と言うよりも、アジアの農本主義、知的、資本主義への否定のようにも思える。
シネマジャック