年末恒例の「レコード大賞発表会」を、別の作業をしながら見る。
これはいつからか知らないが、初台の新国立劇場から放送されている。
昔は、レコ大は、有楽町の帝劇で行なわれ、NHKの『紅白歌合戦』は、東京宝塚劇場で行なわれていた。
この二つは、すぐ近くで、歩いて15分くらいなので、レコ大の受賞歌手が、そのまますぐに紅白の入場行進に並んでいるなんてことができた。
それが、NHkが内幸町から渋谷に移り、紅白はNHKホールでやるようになった。
そこで、9時の紅白の正式開始まで、新人歌手などで埋めていたのが、紅白が7時半過ぎから延々とやるようになった始めだと思う。
そして、ついにレコ大は、前日12月30日に、初台の新国立劇場の中ホールでやるようになった。
新国立劇場中ホールは、舞台機構が完備されているそうだが、その機構を駆使した舞台を私は見たことがない。
あえて探せば、佐藤信作・演出の『ブッダ』くらいだと思う。
ところが、このレコ大だけは、一年に一度舞台機構を十分に駆使するイベントなのだ。
今年は、大して使っていないようだったが。
時間は、6時から4時間もやるので、過去の新人賞から大賞までが放送される。
これが、公平に見て今のよるも、はるかに良いのは大変に困ったことだ。
そして、新人から優秀作品まで、みなグループ、団体である。
北朝鮮のマス・ゲームを始め、東アジアは、やはり「アジア的共同体」なのかとあらためて思う。
歌唱賞は、MISHAで、すごいとは思うが、私は好きではない。
余りに過剰で、自己陶酔が嫌なのだ。1曲なら良いが、延々とやられると参るとしかいいようがない。
明日は、紅白歌合戦で、つまらないけど見るが、これも集団競技なのが困ったものだと思う。
新国立劇場だが、元は通算省工業技術院で、そこの所長は池袋交通事故の被告その人である。