歌手ビリー・ホリディーの伝記映画だが、同時に彼女の伝記を作ろうと、関係者にインタビューしていた女性についての作品でもあるが、それに大した意味はない。
ビリー・ホリディーのイギリス等での歌う映像が出てくるのが、最大の価値がある。
彼女の上手さにあらためて驚くが、彼女は、こういう言い方は嫌だが、黒人的ではなく、白人女性歌手的である。
トーチシンガーのルース・エッテングのような歌い方である。
若き日のビリーの悲惨な人生が語られるが、当時の下層の黒人の女性としては、ある意味で普通のことだったと思える。
黄金町シネマジャック