古いことばかり書いたので、少しは将来のことについても書く。
最近得た情報では、金沢の市大病院を根岸住宅地区に移転させる計画があるとのこと。
「本当かね」と言いたくなる。
一応、管財係長をやった身としては、根岸住宅地区に、市の土地はあるのでしょうか、とまずはお聞きしたい。
あそこは、ほとんどが国有地と民有地で、横浜市の土地はほとんどないはずだ。
さらに、財産問題が解決されたとして、あんな山に患者や家族がどうやって通うのでしょうか。
公的にはバスしかなく非常に不便である。まさか、根岸駅からケーブルカーで繋ぐなのだろうか。
そんなことをするよりも、市大病院の移転先は、IRがなくなった山下埠頭が最適だと思う。
あそこならIRのために密かに土地を取得していたそうなので、移転させるだけで良い。
また、その病院を核に、特別養護老人ホームや福祉や介護の施設を集積させる手があると思う。
海辺の医療、介護、福祉施設など、健康志向時代に最適だと私は思うのだ。
翻って考えてみれば、昭和初期に横浜市が根岸湾の埋立て事業を企画した時は、仕事で青写真を見たことがあるが、あそこは「高級な海浜住宅」だったのだ。いまの幕張の高級住宅のような計画だったのである。
ところが、昭和不況から太平洋戦争に行く過程で事業は放棄され、埋立ては中断した。
そして、戦後米軍の命令工事(PD工事)という形で埋立ては再開され、市内の戦災の瓦礫を入れて埋立てはできた。これについては、2014年5月1日の当ブログに書いてあるのでみていただきたい。
ちょうどその時に、日本石油が製油所の話を持って来たので、日石に売り、残りは日赤病院等にしたのだ。
そうした根岸湾、横浜港の歴史を考えれば、約100年近く経って元の「海辺の健康の地」になれば良いのだと私は思うのだ。
横浜市の再考を願うものだ。
市長候補の坪倉さんの「市場を中心とした食のテーマパーク」も良いアイディアだと思うが、それは瑞穂埠頭用に取っておき、米軍との取引の種にすればと思う。