公明党について書いたが、実際にあったことについて書くが、やや法に触れる部分もあるので、ここだけの話である。
横浜市のある区で実際に起きたことで、当時公明党は、参議院については、全国区(比例区)には出していたが、地方区(神奈川選挙区)では、候補は出していない状況にあった。
ある区の投票所で、問題が起きた。
「私は、全国区と地方区を間違えて投票したいので、投票を入れかえてほしい」
こんなことは絶対にしてはいけないのだが、そこでは投票箱を開けてしまって、投票用紙を点検した。
すると、公明党は、全国区も地方区も、同じ人の名を書いていたというのだ。
このように、非常に単純な指示をしているのである。
もう一つ、私がある区にいたときのことである。
それは、統一地方選挙で、知事と県議会議員、市会議員の選挙が行われた。
全部終わって、集計すると、県議会議員だけ1票、投票数が少ないのだ。
調べるとすぐに分った。知事は、公明党は岡崎氏を推薦し、市会には公明党議員がいたが、県会は自民と民主、共産党だけで、公明党はいなかった。
だから、その人は、知事と市会には投票したが、県会議員については、投票用紙をもらったが、投票せずに帰ってしまったのだ。実に分りやすい話であるが、公明党というのは、そういう党である。
ただ、現在のように裕福な日本社会でも、障害家高齢、その他の理由で、公的援助を必要とする人や世帯は存在する。
それはおそらく数パーセントだろうと言われている。だが、現在の選挙の投票率は、50%以下である。
すると、この数パーセントの公明党支持者は、10%近くになってしまうのだ。
このことに最初に気づいたのは、小沢一郎で、彼は公明党を取り込んで、新進党を作った。
よく、テレビで出てくるパシフィコ横浜の大ホールで開催された「新進党」の旗のイベントも、実はほとんど公明党支持者の手によるものだったそうだ。
なぜ、新進党が分解してしまったかは、よく分らないが、小沢自民党などの旧自民党支持者に公明党へのアレルギーが強かったからだろうと思う。