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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『生きろ・島田叡ー戦中戦後の沖縄知事ー』

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これを見て、思い出したのは、「護民官」と言うことだ。

戦前の知事は、官選で住民の選挙ではなかった。だから、多くの知事は国の命令を下す天皇の命の「権力者」だったが、中にはこの島田のように住民を守ろうとした人もいたのだとは初めて知った。

彼は、神戸で育ち、旧制三校から東大を経て内務省に入る。だが、非常に民主的な方だったらしく、中央にはいず、地方を回る。

そして、戦時中の1,945年1月に沖縄県知事になる。

                             

そこでの言動は、多数の人によって証言されるが、戦争の中でも、一貫して「生き延びろ」とのことだった。

今から見て異常だと思うのは、兵士のみならず一般国民にも、「生きて虜囚の辱めを受けず」が適用されようとしていたことだ。

近代以降の戦争を知らない日本軍の無智である。欧州では、戦争はいくらでも行われていたので、捕虜になるのは当然で、兵士以外の国民は、戦争に無関係で当然なのである。

知事には、今も元神奈川県知事の松沢茂文のように喜劇的な人もいる。この人がいかに愚かで喜劇的であるかは、いずれ書くことにする。

監督はTBSの佐古忠彦


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