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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『紅の流れ星』は、やはり傑作だった

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昨日の午後は、なにも見るものがなかったので、舛田利雄の『紅の流れ星』を見る。

1967年の秋、新宿国際で『マカオの竜』『東京ナイト』と3本立てで見て、感激した。

今回見て、そのクールな感じと画面と音楽のよさにしびれた。

撮影は、高村倉太郎で、音楽は鈴木創であり、非常に音楽も良いとあらためて思った。

この映画は、東京である組のボスを殺した渡が、神戸に逃げて来る話で多くは神戸で起きるのだが、実はほとんどが横浜で撮影されている作品なのだ。

 

          

今回見て、本当に神戸に行ったのは、渡哲也、浅丘ルリ子、藤竜也、宍戸錠、山田真二、奥村チヨのほか、榎木兵衛位だと分った。役としては小さな榎木が神戸に行っているのは不思議だが、長年の彼の功績からだろうか。

夜の女の石井富子が、渡と話す福原の設定の街も、どうやら奥に大鳥神社があり真金町のように見えた。

日活最後のスターだった渡哲也は、石原裕次郎映画のリメイクをさんざやらされて、これも裕次郎の『赤い波止場』のリメイクだが、渡のクールで、ある種自己放棄をしたような役が非常にぴったりだったのだ。

その意味では、後の「無頼シリーズ」のキャラクターを作ったとも言えるだろう。

チャンネルNECO

 

 

 


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