昨夜のBSで、『山田洋次の青春』をやっていた。
山田は、私の高校の先輩で、たぶん一番有名な人だろう。もう一人有名なのがいて、元首相の菅直人である。
この二人は、共通したところがあり、二人とも山口から東京に来て、編入試験で小山台高校に入っているのだ。
昔の都立高校は、落第があり、その分2年と3年の時に編入試験をやって補充していたのだ。
だから、通常の高校入学試験よりも倍率は遙かに高く、これで入学できたのは非常に優秀なのだ。
このテレビではよく分らなかったと思うが、山田洋次は相当に背の高い人である。私は、新国立劇場で見たことがあるが、非常に背が高いのである。
彼の作品で好きなのは、『霧の旗』と『懐かしい風来坊』である。『男はつらいよ』では、船越英二が出た『男はつらいよ・寅次郎相合い傘』で、カットの繋がりが完璧で文句の付けようがなかった。
1960年代初頭に、松竹ヌーベルバーグが言われたとき、彼はその外にいて、目立つ存在ではなかった。
大島渚、篠田正浩、吉田喜重が松竹を去った後、唯一の大船的な監督として光り出して来た。
その意味では、非常に皮肉だったと思う。