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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『女死刑囚の脱獄』

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1960年の新東宝映画、監督は中川信夫、主演は高倉みゆき、恋人は和田孝である。高倉は、父親の林寛から、和田と結婚するように勧めていられていたが、彼女は、寺島達雄の子を孕んでいた。林と口論になるが、林はウイスキーを飲むと死んでしまう。青酸カリが入れられていたのだ。高倉は、グラスに指紋が付いていたこと等から父親殺害の犯人とされてしまい、死刑になり、盛岡刑務所の収監される。そこは、雑居房で、死刑囚が雑居房というのもおかしいが、大蔵貢好みのレズ的関係もある。高倉は、もう一人の脱獄常習者に誘われて脱獄に成功し、盛岡に来ていた和田孝と東京に向かう。列車でのサスペンス、列車の外に出て掴まり、刑事の目を逃れるのは、ヒチコックの『バルカン超特急』を思わせる。東京では、事件の担当だった刑事の沼田曜一が再度調査を始めていて、寺島達雄と母親の三田泰子が組んで林を殺害したことが分る。音楽は松村禎三で、ギターを使っている。
        
和田孝さんは、1980年代に横浜市山下町の産業貿易センターの横浜市港湾局によく見えられていた。たぶん、みなとみらい整備と横浜人形の家の再整備のことだったと思う。いつもニコニコされていた。

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