『銀座の恋の物語』
用があって外に出ていて戻ると、『銀座の恋の物語』をやっているので、途中からだが最後まで見る。これは、裕次郎と牧村旬子の歌がヒットしたので作られた作品だが、よくできている。脚本は、山田信夫と熊井啓だが、これと同時上映の『上を向いて歩こう』は、山田の単独なので、この『銀座の恋の物語』は、熊井がメインの脚本だと思う。...
View Article『戦場のなでしこ』
1959年の新東宝映画、脚本・監督は石井輝男。1945年夏、日本は負ける。舞台は満州の新京、長春である。軍病院の看護婦長は、小畠絹子。大空真弓、三ツ矢歌子、原知佐子(当時は、田原知佐子)、星輝美ら新東宝女優総出演で、出ていないのは、三原葉子と久保菜穗子くらいだろう。...
View Article『ヨコハマBJブルース』
役者が発案して作る映画や芝居にろくなものはないが、これはその代表作。松田優作の「遊戯シリーズ」は意外にも面白かったが、これは相当にひどい。工藤栄一ってこんなにテンポのない監督だったのかと思う。...
View Article『夫婦旅日記・さらば浪人』が終わった
BSフジで放映されていた『夫婦旅日記・さらば浪人』が終わった。これは、大映倒産後の1976年にフジテレビと勝プロダクションで製作されたシリーズで、1回づつの読み切り作品だった。原作は、山本周五郎で、映画では松竹で『道場破り』として、さらに黒澤明脚本・小泉竣史監督の『雨あがる』でも作られている。...
View Article米穀通帳
長く市役所にいたが、一度も関係しなかったのが、米穀通帳事務である。若い人は、知らないかもしれないが、封筒くらいの大きさで、実家の茶の間にも吊されてあったと思う。...
View Article正月映画
1960年代の日本映画全盛時代には、正月映画があった。昔は、サラリーマン以外、頻繁に休暇は取れなかったので、正月とゴールデンウィークは、映画界のかき入れ時だった。映画各社は、スター総動員の大作を公開したものだった。松竹の1962年の『今年の恋』など典型で、岡田茉莉子と吉田輝雄が主役で、除夜の鐘を突いて新年の幸福を祈るという正月らしいベストの作品だった。...
View Article『東京エロス千夜一夜』
西村昭五郎は、神代辰巳や武田一成らと共に、日活のロマンポルノ以前に監督昇進している人である。神代のデビュー作『濡れた欲情』が記録的不入りで、しかも今見ると凄いが、私も全く理解できなかったのに対し、西村の『競輪上人行状記』は比較的評判は良かった。...
View Article古墳時代は寒かったのか
昨日、用があって京急に乗り、南太田駅に来た。すると、横浜のY校(横浜商業高校)の生徒が乗ってきたが、ほとんど女子。かつては、甲子園常連だったこの高校も、今は女子が多いのだ。スカートで歩いていて、「寒くないのか」と思う。一人だけ、「ハニワ・スタイル」の女子がいた。...
View Article『ロケーション』
1984年の松竹映画、原作は晩声社の『ザ・ロケーション』で、このドキュメンタリー本は、映画の原作になっていて、日活の『キャバレー日記』もそうだったと思う。これは、本とは少し違っていると思われ、脚本の近藤昭二の想いが強くなっているようだ。...
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