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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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成人式だった

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午後、用があったので、地下鉄に乗ると晴着の女性がいた。「ああ、成人式か」と思う。
                             まあ、気持ちは分るが、こんな時にするべきことなのかと思う。もちろん、ご本人達を始め、衣装会社や写真屋など、関連産業としては、最大のかき入れ時だろう。だが、一番に感染者の多い20代が会場に集合し、たぶんは終わった後は、友人同士で飲みに行ったりして、感染を拡大するのではないかと心配した。数年前に、横浜市の責任ではないが、晴着業者が約束を守らず、多くの人が晴着を着られずに大問題になったことがあった。この成人式については、関係者に知っている方もいるので、言いにくいのだが、やはりこの時のような、中止した場合の混乱がたぶん頭にあったのだろうと思う。ならば、今ではなく、秋や来年に延期しても良かったのではないかと思う。
「そもそも論」で言うならば、役所に成人、大人になったと言われることにどういう意味があるのだろうか。私も、50年くらい前に、時期を迎えたはずで、当時は実家にいたので、大田区役所から知らせがあったはずだが、もちろん行っていない。なぜ、区役所に成人を祝ってもらわなくてはならないのか、と思っていたはずだ。その人間が大人か子供かは、自分とせいぜい周囲の者が決めることで、役所が決めることではない。役所が決めるのは、選挙権を始め公的な権利と義務だけである。それ以外は、自分が決めることである。

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