用があって外に出ていて戻ると、『銀座の恋の物語』をやっているので、途中からだが最後まで見る。これは、裕次郎と牧村旬子の歌がヒットしたので作られた作品だが、よくできている。脚本は、山田信夫と熊井啓だが、これと同時上映の『上を向いて歩こう』は、山田の単独なので、この『銀座の恋の物語』は、熊井がメインの脚本だと思う。
銀座のお針子の浅丘ルリ子と、画家の卵の石原裕次郎の恋物語で、裕次郎は、作曲家志望のジェリー藤尾と同居している。お針子というのは、この頃よく出てきたもので、黒木和雄のウールのCF『恋の羊が海いっぱい』でも、水垣洋子、久里千春らがお針子で出てくる。裕次郎とルリ子は、裕次郎の故郷の信州に行こうとして新宿で待ち合わせるが、ルリ子は、途中でトラックに跳ねられてしまい、行方不明になる。当時は、携帯電話はなかったからだ。
数ヶ月後、裕次郎は、銀座松屋の館内で、館内のアナウンスにルリ子の声を認める。だが、彼女は記憶喪失になっていて、医師によって記憶を呼び戻す治療を受ける。岩下志麻主演の篠田正浩監督の『わが恋の旅路』でも、志麻は交通事故で記憶喪失になり、医師の治療を受ける。だが、医師が穂積隆信なので、「志麻に変なことを仕掛けるのではないか」と思えてしまうが、ここでは下条正巳なのでなので、そんな感じはない。いろいろと記憶を呼び戻す仕掛けをするが、最後ルリ子が、裕次郎の部屋にあった卓上ピアノでジェリー藤尾が作った『銀恋』をたたく。と、一つだけ音の出ない鍵盤があり、何度もたたく中で、ルリ子は裕次郎とのことを思い出す。何度も見ている名シーンだが、やはり涙が出た。熊井啓は、監督としては疑問があるが、脚本家としては最高だと思う。最後、銀座で人力車を引いているのは、河上信夫さんだった。BS日本テレビ
銀座のお針子の浅丘ルリ子と、画家の卵の石原裕次郎の恋物語で、裕次郎は、作曲家志望のジェリー藤尾と同居している。お針子というのは、この頃よく出てきたもので、黒木和雄のウールのCF『恋の羊が海いっぱい』でも、水垣洋子、久里千春らがお針子で出てくる。裕次郎とルリ子は、裕次郎の故郷の信州に行こうとして新宿で待ち合わせるが、ルリ子は、途中でトラックに跳ねられてしまい、行方不明になる。当時は、携帯電話はなかったからだ。
数ヶ月後、裕次郎は、銀座松屋の館内で、館内のアナウンスにルリ子の声を認める。だが、彼女は記憶喪失になっていて、医師によって記憶を呼び戻す治療を受ける。岩下志麻主演の篠田正浩監督の『わが恋の旅路』でも、志麻は交通事故で記憶喪失になり、医師の治療を受ける。だが、医師が穂積隆信なので、「志麻に変なことを仕掛けるのではないか」と思えてしまうが、ここでは下条正巳なのでなので、そんな感じはない。いろいろと記憶を呼び戻す仕掛けをするが、最後ルリ子が、裕次郎の部屋にあった卓上ピアノでジェリー藤尾が作った『銀恋』をたたく。と、一つだけ音の出ない鍵盤があり、何度もたたく中で、ルリ子は裕次郎とのことを思い出す。何度も見ている名シーンだが、やはり涙が出た。熊井啓は、監督としては疑問があるが、脚本家としては最高だと思う。最後、銀座で人力車を引いているのは、河上信夫さんだった。BS日本テレビ