脚本家としては凄いが、監督としては疑問を感じる人に、新藤兼人と熊井啓がいる。これは、熊井啓の脚本が非常によくできている作品である。1961年9月の公開作品、監督は西河克巳で、全面的に山口県とのタイアップ作品になっている。会社が県とのタイアップができたというので、熊井が現地に行って書いたとのこと。
山口の防府のアパートに県警刑事の二谷英明がやってくる。実は、彼は刑事を辞めて来たのだが、妹岩崎加根子・木島一郎夫妻が、新婚旅行中に殺人事件を目撃していて、犯人が出てきたからだ。犯人達は、内田良平と浜田寅彦で、薬の売買で三国人と争いになり、銃殺したのだが、その現場を旅館で岩崎らが目撃したのだ。二谷を囲んでの夕食に、電気屋のセールスマンの杉山俊夫が来て、冷蔵庫を売り込む。翌日、冷蔵庫が運ばれてくると、アパートの部屋に、杉山の手引きで内田や浜田が入り込む。岩崎らを監禁して脅し、玄関ドアを冷蔵庫で封鎖し、二谷や県警の見張りの刑事を閉め出す。銃撃戦となるが、そこで岩崎は死に、犯人達は逃げ、二谷らは追う。そして、萩に行き、さらに秋芳洞に逃げ込む。そこでの銃撃戦まで展開されるが、今では到底許されない芝居だとのこと。杉山の兄が写真家の小高雄二で、この二人と歌手の松原智恵子との三角関係の描かれるなど、実に盛りだくさん。その兄弟の実家のアパートの娘が松尾嘉代など、日活の脇役が多数出てくる。
秋芳洞での銃撃戦など、公立公園では現在では絶対にできないそうだが、火薬の爆破までやっている。もちろん、最後は浜田と内田は逮捕されるが、この二人の争いの元は、三国人が6000千万円を持っていて、浜田が強奪して洞内に埋めたとのことだった。だが、鞄を掘り出すと、酸化して札は赤に変色していて、もともと偽札だったことが分る。阿佐ヶ谷ラピュタ
山口の防府のアパートに県警刑事の二谷英明がやってくる。実は、彼は刑事を辞めて来たのだが、妹岩崎加根子・木島一郎夫妻が、新婚旅行中に殺人事件を目撃していて、犯人が出てきたからだ。犯人達は、内田良平と浜田寅彦で、薬の売買で三国人と争いになり、銃殺したのだが、その現場を旅館で岩崎らが目撃したのだ。二谷を囲んでの夕食に、電気屋のセールスマンの杉山俊夫が来て、冷蔵庫を売り込む。翌日、冷蔵庫が運ばれてくると、アパートの部屋に、杉山の手引きで内田や浜田が入り込む。岩崎らを監禁して脅し、玄関ドアを冷蔵庫で封鎖し、二谷や県警の見張りの刑事を閉め出す。銃撃戦となるが、そこで岩崎は死に、犯人達は逃げ、二谷らは追う。そして、萩に行き、さらに秋芳洞に逃げ込む。そこでの銃撃戦まで展開されるが、今では到底許されない芝居だとのこと。杉山の兄が写真家の小高雄二で、この二人と歌手の松原智恵子との三角関係の描かれるなど、実に盛りだくさん。その兄弟の実家のアパートの娘が松尾嘉代など、日活の脇役が多数出てくる。
秋芳洞での銃撃戦など、公立公園では現在では絶対にできないそうだが、火薬の爆破までやっている。もちろん、最後は浜田と内田は逮捕されるが、この二人の争いの元は、三国人が6000千万円を持っていて、浜田が強奪して洞内に埋めたとのことだった。だが、鞄を掘り出すと、酸化して札は赤に変色していて、もともと偽札だったことが分る。阿佐ヶ谷ラピュタ