原作が壺井栄なので、その程度だろうと思うが、監督が贔屓の野村孝なので、『追跡』の次も見る。
小豆島の雑貨屋の娘の吉永小百合が、神戸の藤陰女子短大に入る。母の奈良岡朋子の母校だったが、事情があって中退し、島に戻ってきたのだ。祖母は、村瀬幸子で、近所の男で、農業試験場でオリーブの研究をしてるのが浜田光夫。女子大の先生に北林谷栄とほとんど民芸映画。奈良岡の昔の恋人が宇野重吉で、再会し、一緒になろうとし、はじめは吉永は反発するが、「母も女性だ」と納得し、宇野と奈良岡、吉永と浜田が結婚するだろうことが示唆されて終わる。野村は、抒情的な作風で、宇野と奈良岡が島で再会したとき、バックが赤い夕景で、この辺は野村らしい感じだ。ただ、民青的な感じがあり、『幸福の歌』が二度も歌われるのが不快だった。藤陰女子短大とはどこだろうか、非常にきれいな校舎で、松蔭女子大だろうか。
続いて、『闇に光る眼』と『白い閃光』も見る。どちらも、1時間も満たない作品で、これらには佳作もあったが、前者の監督春原政久、後者の古川卓巳にとっても、誇れるような映画ではない。特に後者は、白バイ宣伝映画でしらけた。阿佐ヶ谷ラピュタ
小豆島の雑貨屋の娘の吉永小百合が、神戸の藤陰女子短大に入る。母の奈良岡朋子の母校だったが、事情があって中退し、島に戻ってきたのだ。祖母は、村瀬幸子で、近所の男で、農業試験場でオリーブの研究をしてるのが浜田光夫。女子大の先生に北林谷栄とほとんど民芸映画。奈良岡の昔の恋人が宇野重吉で、再会し、一緒になろうとし、はじめは吉永は反発するが、「母も女性だ」と納得し、宇野と奈良岡、吉永と浜田が結婚するだろうことが示唆されて終わる。野村は、抒情的な作風で、宇野と奈良岡が島で再会したとき、バックが赤い夕景で、この辺は野村らしい感じだ。ただ、民青的な感じがあり、『幸福の歌』が二度も歌われるのが不快だった。藤陰女子短大とはどこだろうか、非常にきれいな校舎で、松蔭女子大だろうか。
続いて、『闇に光る眼』と『白い閃光』も見る。どちらも、1時間も満たない作品で、これらには佳作もあったが、前者の監督春原政久、後者の古川卓巳にとっても、誇れるような映画ではない。特に後者は、白バイ宣伝映画でしらけた。阿佐ヶ谷ラピュタ