雨だが、家にいるのも不快なので、シネマジャック&ベティにいく。『マーティン・エデン』という映画をやっていて、これはイタリア映画だが、アメリカの小説家ジャック・ロンドンの伝記的物語なのだ。私も、昔『野生の叫び』を読んだくらいで、よく知らないが、興味があるのだ。船員で下層の人間だった主人公エデンは、町の上層の女性エレナと知り合う。エデンは、小学校を4年でやめた人間だが、詩人、小説家になろうとする。日本でも、かつては吉川英治や山本周五郎のように低学歴から小説家になった人もいたので、アメリカでもそうだったのだろうか。もちろん、初めは売れないが、次第に雑誌で作品が採用されるようになり、有名人になる。エレナと恋仲になり、晩餐に招待されるが、上流階級のエレナの家の者とは喧嘩になってしまう。彼は、次第に社会主義的な思想を持つようになっていたのだ。戦争が始まり、彼は反対の立場に属すが、ある日、海に消えていく。実際に、ジャック・ロンドンは自殺したのだ。内容的には大したこともなく、どこまでが実際の伝記的事実と合っているかはわからないが、不快な気分はなかった。それは、ロバートデニーロのような主人公とエレナの可愛さである。黄金町シネマジャック
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