今年は、新型インフルエンザのコロナが止みそうもない。今から約100年前にも、世界的な新型インフルエンザの大流行があり、スペイン風邪で、日本でも多くの死者が出た。中の一人が、芸術座の島村抱月で、1918年11月18日に急死してしまった。
その2ヶ月後、恋人で芸術座のスター女優だった松井須磨子は、1月5日に自殺してしまう。彼女が歌ったのが、「カチューシャかわいや、別れのつらさー」の劇『復活』の劇中歌『復活唱歌』で、当時としては破格の2万枚が売れたと言われている。レコードは、公演巡業中の京都のオリエントで録音された。今では、ネットで須磨子の唄を聞くことができる。正直に言って、到底上手いというものではなく、NHKの『NHKのど自慢』に出たら、鐘一つである。ただ、この下手さが、逆にヒットした原因だと思う。なぜなら、当時、女性が唄を歌うという習慣はなく、歌うのは芸者か邦楽のお師匠さんだけで、要は玄人の女性しか唄を歌うことはなかった。その点では、女優とは言え、普通の女性が唄を歌うことの新鮮さが受けたのだと私は思う。
その2ヶ月後、恋人で芸術座のスター女優だった松井須磨子は、1月5日に自殺してしまう。彼女が歌ったのが、「カチューシャかわいや、別れのつらさー」の劇『復活』の劇中歌『復活唱歌』で、当時としては破格の2万枚が売れたと言われている。レコードは、公演巡業中の京都のオリエントで録音された。今では、ネットで須磨子の唄を聞くことができる。正直に言って、到底上手いというものではなく、NHKの『NHKのど自慢』に出たら、鐘一つである。ただ、この下手さが、逆にヒットした原因だと思う。なぜなら、当時、女性が唄を歌うという習慣はなく、歌うのは芸者か邦楽のお師匠さんだけで、要は玄人の女性しか唄を歌うことはなかった。その点では、女優とは言え、普通の女性が唄を歌うことの新鮮さが受けたのだと私は思う。