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Channel: 指田文夫の「さすらい日乗」
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『好色家族・狐と狸』

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テレビが自民党総裁選ばかりで、つまらないので、録画してあった日活ロマンポルノを見る。

            
1972年9月の公開で、川崎で村川透監督の『悲しみのり女街』と一緒に見ていて、これはメロドラマで結構良かったが、村川は認めていないようだ。
話は、金持ちの夫人(堺美紀子)が、ガンで後数日と宣告される。
それを知った4人の娘たちが、遺産目当てに豪邸に来て、居座る。
長女は高山千草で、先日の裕次郎の『憎いあンちくしょう』でも、裕次郎の北大作のファンを演じている。
木島一郎も、次女の愛人で出ているが、この時彼は、『戦争と人間』で軍事指導をやっていたはずだ。
話は、艶笑喜劇だが、監督の田中登は、『㊙メス市場』でも知られるように、下層庶民を描く監督なので、あまり上手くいっていない。
だが、5女の田中真理はきれいで、体も良い。
彼女は、巨人にいて日本最初の300勝投手・ビクトル・スタルヒンの親類で、背が高く色も白くルックスも良く、ポルノ以前の日活にいた。
最後、医者は偽物だったのだが、予言通り堺は死に、火葬場に送られる。場所は、昔の代々幡斎場のようだ。
2年前に劇研の先輩の葬儀に行くと、非常にきれいに大きくなっていてびっくりした。
田中真理は、棺桶の傍に同乗していて、堺の口から2億円のダイヤが出てきて、受け取るが、焼却口から投げ入れてしまう。
金がなんだという、日活の心意気だろう。

衛星劇場



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